曇天の続き

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2010-04-01 Thu.

不変

2010-04-01

1年前、「No TV? but TBS」と言っていた。

大きく試し、大きく失敗する。
大企業ならではこそできるチャレンジである。

とはいえ、昨年の大晦日にも触れたが、この1年間の僕のTBS視聴時間は確実に増えた。

一部のドラマが面白かったので、見続けることになった。
情報を取りやすいスキャンダルに、テレビ局のメディアスクラムの先頭に立って挑んでくれたおかげで、下世話な映像をたくさん視聴することができた(けが人や逮捕を犠牲にして)。

僕のTBS視聴時間は、たぶん2倍くらいに増えたとは思う。

僕がいちばん見ていたのは、実は「NEWS23」だった。
「TBSの報道は金輪際見ない(見なくても支障がないから)」と宣言して14年。
お決まりの変節により、いつの間にか「NEWS23」を見るようになっていた。

その理由は、「NEWS23」が解説を挟まず、事件や話題を淡々と伝えるスタイルに変わったからだ。

昨今、報道は事実だけを伝えて欲しい、テレビ局側の演出や解説、コメントは要らない、という意見が出始めている。
この意見に僕は、半分賛成、半分反対である。

反対の理由は、マスメディアに事実だけ提供されても、その事実群をどういう切り口で見ればいいのか僕には自信がないからだ。
自分の見解には限界があるので、広い視野を持つ解説者がいてくれた方が安心な場合がある。

その一方で、事実だけを淡々と伝える報道スタイルも選択肢として残しておいて欲しい。
情報だけを大量に偏りなく手に入れたい、という時あるからだ。
幅広い情報をメディアにピックアップしてもらい、それをチェックする。
そして、関心のある話題があれば別の番組やメディアから情報や解説を得る。
この観点により、同じ時間帯にやっていたあれやそれやこれ、といった番組は候補から脱落してしまう。

その点で、「NEWS23」やNHKの「ニュース&スポーツ」はかなり便利だった。
テレビは確かにランダムアクセスできないけど、決められた時間内で自動的に流れてくる利便性は捨てがたかった。

「便利だった」と過去形で言うのは、この改編で「NEWS23」が終わってしまったからだ。
代わりに「NEWS23X」が始まり、ニュースの後にキャスターの意見や関係者の見解が挟まるようになってしまった。
NHKも、番組の形式を少し換えてきた。

そういうわけで、僕はまたTBSを見なくなるだろう。
この4月から録画して見るのは「マルさまぁーず」だけ。
時間が合えばウンナンの新番組と「リンカーン」を見、体調が良ければ「あらびき団」を見るだけの予定。
お悔やみ申し上げます。

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