曇天の続き

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2009-12-14 Mon.

ライブに行く

2009-12-14

山下洋輔、日野皓正、川嶋哲郎というメンバーで行われるライブに出かけた。

山下洋輔と日野皓正といえば、あまり詳しくない僕でも聞いたことがあるビッグネーム。
その2人が一緒にライブを、しかも隣街のホールまでやって来る。
ずいぶん悩んだけど、思いきって行ってみることにした。

まず、事前準備として、山下洋輔のエッセイ「ピアニストを笑え」を読む。
彼の父親が三井鉱山の技師であったから、田川在住の過去があったことを知る。

山下洋輔トリオのライブアルバムも聞く。
本当について行けるのかと、先行き不安になる。

当日はどしゃ降り。
最近、僕が出かけようとすると必ず雨が降っている。
いわゆる「雨男」なのかなと思う。
しかし、人のことを簡単に「雨男」なんて決めつけてはいけない。
関根勤さんは、人から「雨男」と言われると、「おれのせいでどうやって天気に影響が出るのか?」と本気でキレるようにしているそうである。
僕も激しく同意する。

ライブ会場のホールに到着。
「いつも行くようなライブ会場と比べると年齢層が若干高いやね」とつぶやくと、あちらの中年女性がこちらを向いたような気がする。
相変わらずの失言癖。
「今日は大人の雰囲気だね」とでも言えばよかった。

ライブ開始。
危惧された不安はどこへやら、ずいぶんと落ち着いた演奏で、むしろ少々物足りないくらいだった。
きっと、地元の文化人に向けたスタンダードな内容だったのだろう。
年明けのブーニンとのライブにも行けばもっといいんだろうけど、残念ながらチケットがない。

会場では物販もしていた。
CDや本を買った人には、ライブが終ってからサインをしてくれるそうである。
全くどこまでサービスしてくれるんだろう、僕は恐れ多くて買わなかったけど。

1つだけ分かったことがある。
僕はトランペットにはあまり興味がないらしい。

帰りがけ、先ほどのトランペットのまねをしながら駅までの道を歩いていると、車道の後方から大きな音がした。
何事かと振り返ってみると、白い車がスライドしてきて、目の前で中央分離帯に激突。
車のフロントが見事にぐちゃぐちゃ。
対向車に衝突しなかったことと、運転手がすぐに出てきて通報していたことが、何よりの幸い。

僕の隣で中年女性2人が、「だからスピードを出したら危ないのよ」とすぐに非難モードに入っているのがよかった。
多少の残酷な出来事を目の当たりにしても、人というのはそんなにショックを受けないようだ。
それゆえ人類は幾度となく繰り返された悲劇を克服することができたのだろう。
そして、また悲劇を引き起こす。
僕はしばらくふるえてたけど。

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