悪夢
日曜、夜。
23時30分、就寝。
翌1時30分近く、覚醒。
それから、ほとんど眠れない。
少しまどろんだ気がするが、悪夢にうなされ、すぐに目覚める。
結局、覚醒したまま朝を迎えてしまった。
月曜。
7時、起床。
眠れなかったのに、眠気はない。
もちろん、クスリはやっていない。
朝刊を流し読みする。
民主2勝、公認会計士でも就職難、菊池雄星…。
「ひと」のコラムを読み、何かしら違和感を覚える。
執拗に言及するのには、何か歴史的理由か歴史的癒着か内部工作員による恣意的行為があるのだろう。
八ッ場ダムの建設費用、漁船が行方不明、松戸の事件はまだ解決していない…、不穏な話ばかり。
そして、テレビ欄を確認する。
もう裁判の話は耳にしたくない。
今日は降雨、そして低温。
誰が好きこのんで、列に並ぶものか。
そして、驚愕の声を上げる。
今日の「スタジオパーク」、まままままま松尾れい子が出るじゃないか!
松尾れい子。
佐賀県出身、1978年生まれ。
ソニーの「ちょっとそこまでオーディション」。
映画「がんばっていきまっしょい」に主人公の姉役で出演。
…それ以上は思い出せない。
どうやら「ウェルかめ」がらみの出演のようである。
こんな時期に松尾れい子か、いや、こんな日だからこそ松尾れい子がゲストなのだろう。
録画予約をして、家を発つ。
通勤。
携帯電話で松尾れい子の情報を確認する。
「水の中の八月」と「ユメノ銀河」に出演。
相変わらず、内容を全然覚えていない。
ここ最近、ようやく「水の中の八月」のポスターを思い出したばかりなのだ。
「笑う犬の冒険」にレギュラー出演。
そういえばそうだった。
僕も2001年9月16日の日記で書いた。
仕事。
形にならない眠気が僕にまとわりつき、すっきりしない。
瑣末で、面白くもない話ばかりが次から次にやってくる。
裁判の話に誰も触れることはない。
ましてや、松尾れい子の話なんて一切出てこない。
スーダンで子供が亡くなっていく間に、僕は文章の「てにをは」を修正したり、天から授けられた崇高な計画のつじつま合わせをしたりを繰り返している。
何のためにしているのか、視野の狭い僕には残念ながら理解できないが、きっと誰かがしなければならないのだから僕はそれをやっている。
ただ、いつの間にか自分が意志を持ってボールを投げたことにされているから、怖い。
それでも、無力感すら感じない。
ミミズと同じだ。
創造主のご意向を私ごときの土くれが知れる由もない。
帰宅。
ずだぼろのずぶぬれだ。
録画した「スタジオパークからこんにちは」を早速見る。
久しぶりに松尾れい子を見た気がして、彼女の変貌ぶりについ「ずいぶんと大人になって」という言葉が僕の口をついた。
世間に出てからというもの言葉遣いに注意するようにしているが、その癖がこんな場でも自然に出てしまい、ひどくさみしく感じる。
番組は全般的によかったが、あまりに過剰なので思わず「カメ、カメ、カメ、カメ、うるさいなー」と暴言を吐いてしまった。
NHKのアナウンサーの「何でも存じ上げております」感が、わざとらしく過剰に感じる。
そして、今夜もまた寝付きが悪いのだろう。