曇天の続き

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2009-08-04 Tue.

無言

2009-08-04

新聞で読んで、1944年の「竹槍事件」という史実を知った。

もしこの事件が刑事事件として起訴されたとして、あり得ない話だが裁判員制度が適用されて、運悪く僕が裁判員に選ばれたら、有罪に票を投じたいところだけど、実際の場になったら本当にそんなことができるだろうか。
かといって、海軍の「陸軍悪玉論」もあまり好きにはなれない。

一方で、阿久根市の市職員が掲示物(市職員の給与を公開した文書)を剥がしたという理由で、市長から懲戒免職処分を受けた、というのは2009年の話である。
手段や規模は変わったが、権力で生殺与奪できるのは今も変わらないようだ。

公務員だから指揮系統を守ることが求められるのは当然だろう。
しかし、こちらの事件では係長が局長の命令を遂行したにもかかわらず違法行為におよんだ容疑で起訴されている。
何をやってよいものか、わからない。

高圧的な権力で服従を強いるシステムは、最終的には組織全体が敵対勢力によって支配され、隷属を強制される運命をたどる。
勝者の理論で首謀者が都合よく裁かれたり、見せしめにあったりするのは、世の習い。
それはひどく野蛮なことには違いないけど。

さしあたって、空気を読むことが重要なのだろうか。

[2010-04-07 追記]
不正確な記述を修正しました。

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