違健
2025-05-18
僕にとって、風邪とはもはや「外傷」である。
2月の初め、大風邪をひいた。
40℃から熱が下がらず、3日間くらい寝込んでいた。
その後、熱は下がって、外出できるようにはなったのだが、調子が元に戻らない。
特に、咳が出続け、収まらない。
それが1か月続いた。
これは喉頭がんに違いない、と確信し、病院に行った。
鼻からカメラを入れ、のどを見てもらう。
逆流性食道炎で荒れている外に、悪いところは見つからない。
「咽喉頭異常感症」という病名をいただき、薬の処方箋を受け取る。
そこからもずっとのどが詰まったような感覚が続いた。
つばを飲み込んでも、のどが元の位置に戻らないような感じ。
結局のところ症状を引き起こしている直接の原因はなく、ストレスとか加齢とかで片を付けられてしまう。
さらに1か月くらいかかって、ようやく喉のつかえはなくなった、ように思う。
あるいは、その状態にすら慣れてしまい、治ってなくても戻ったように感じているのかもしれない。
ところで、木曜に飲みに行った。
その次の日、鼻の裏に違和感を覚えた。
帰宅すると全身がだるくて、起きていられない。
葛根湯を飲んで寝ると、熱が出る。
そのまま土曜は1日中寝ていて、日曜は外出の用事を最低限こなして、後は横になって「美味しんぼ」を見ていた。
週末、体調を回復することに、すべての時間を使ってしまった。
もはや、夜に軽く飲みに行くことすら、体は拒否している。
誇張でなく、生きていて何も楽しみがない。
その原因はすべて、自分がつまらない人間だからだし、身体も弱くてどうしようもない。