曇天の続き

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2024-06-03 Mon.

幽体

2024-06-03

7時起床、8時食事。

出発前に読んだ、小田美里「今日も明日も負け犬。」を置き土産とする。
何というか、自分からはとても遠い価値観で、自分が情けなくなる。
「鳥取」というのが描写なのか、描写だとして成立しているのか、一周回って判断がつかない。
あとがきに希望を感じる。

9時出発。
鳥町商店街の現場は、撤去し終えたようだ。
スマートEXで自由席を購入し、小倉駅から山陽新幹線。
図らずとも、500系がやってくる。
これが最後の500系乗車になるかもしれない。

博多駅に到着。
長い下り階段のたたずまいは、また夢で見たことがあるような既視感。
たぶん、ニュース映像で1回見たのを、悪夢としてリピートしているだけなのだろう。

初めての七隈線。
学生などで、混んでいる。
のんびりと進むようにも感じるけど、地上の渋滞を思い返すと、「これなら、実家から六本松への通学もかなうか」と悔やむ。
でも、いろんな意味で、もう手遅れ。

途中駅で降りる。
外環状道路の上には福岡高速が伸びる。
天気が良くて、光がまぶしい。

11時開店のラーメン屋の前には、櫛田入りを待っているのか、と言わんばかりの血気盛んな人だかり。
時間が限られているし、昨日ラーメンを食べたところだし、入店を断念する。
次に来る機会は、いつになるのだろう。

トマトジュースを購入。
気分がいいので、歩くことにする。
日差しは強いのだが、風があり、暑いのはそこまで気にならない。

室見川を渡り、商業施設に到着。
目的もなく、館内をプラプラと歩く。
軽く食べるものでも、と案内を見ると、たこ焼きのわなかがあることに気付いた。
4月に大阪に行ったとき、時間がなくてたこ焼きを食べなかったのだが、まさか福岡にきて、わなかを発見するとは。
運がいい、というか、チャンスをものにする、というか、とにかく店に行き、たこ焼きを1舟頼み、その場でいただく。
木下写真館のテナントが福岡にあることも、実は東京にもあることを、この施設で初めて知った。

国内最西端の地下鉄駅から七隈線に乗る。
国内最南端の地下鉄駅を通過し、櫛田神宮前駅で下車。
率直に言って、「キャナルシティ前」にしなかったところがいい。
渕上が、マックスバリューになっている。
櫛田神社に参詣し、山笠の準備の様子を見学。
これから飾り山を制作していくようで、屋根の下に作業員が座っている。
来てみてわかるけれど、清道や櫛田入りを待つ場所など、TVで見るよりこじんまりしていて、リアルである。

昼食はラーメンを、と考えてきたが、ここでふと魔が差す。
できるだけ避けてきたのだが、あの有名店の近くまで来たこともあり、思い切って久しぶりのうなぎ。
月曜なのと、時間帯を外したためか、スムースに入店。
それでも席はほぼ埋まっていて、どうやら外国からの観光客が多いようだ。
場所柄か、緊張感の漂う、個室を求める男と入店時に出くわした。
次にうなぎを食べるのは、浜松に行ったときとしたい。

歩く。
立ち寄ったことは何回かあったものの、福岡を訪れたのは11年ぶりくらいか。
新しい春吉橋で、控えめな達筆に触れる。
昭和通り沿いの有名なラーメン屋が閉店している。
エルガーラホールで、「PAO~N」のイベントをやった。
天神を歩くと、本当にイムズがなくなっている。
あの曲がったエスカレータも、もうない。

長浜まで届かない地下街をフタタの前で上がり、少し歩くと、KBC本社。
KBCには、中学生のころに行ったのが初めてで、20世紀の終わりにシネマ北天神に行った以来。
公開空地を見て、先日の「PAO~N」の41周年生放送を思い出し、セブンイレブンで「秘密の箱」のお題を探す。

心残りがないよう、焼鳥屋に行き、鳥皮と豚バラを頼む。
後でわかったことだが、奇しくも、今日の「秘密の箱」の答えは「焼き鳥」だった。
ヒントが、皮、うつ、戦国武将で、僕は「太鼓」だと思ったのだが、確かに、戦国武将の名がついた店であり、福岡らしい問題。

天神から地下鉄に乗る。
福岡市地下鉄の運賃は、クレジットカードのコンタクトレス決済だと、乗車回数にかかわらず最大640円。
今日はこれを存分に利用した。

10分ほどで、福岡空港。
大原松露饅頭を含めた土産を購入。
ボーイング767-300に搭乗したものの、羽田空港が荒天とのことで、離陸許可が出ないのだという。
機内で40分くらい待って、離陸。
A滑走路に到着し、北ピアから10分くらい歩く。
土砂降り。

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