視軽
2023年末、NHKのBSチャンネルが再編される。
BSプレミアムの放送は終了、NHK BSとNHK BSプレミアム4K、そして8Kの放送となる。
自宅にあるTVは、2009年に購入した。
地上波デジタルへの移行を前に買い替えたものだ。
自転車で近所の電器店に行き、暇をつぶしていたとき、展示品として売られいるのを見つけ、勢いで買った。
160K円くらいだったと思う。
それまでのTVが14インチVHS一体型ブラウン管で、この時買ったのが42インチ液晶。
画面が約9倍になったのだから、とても驚いた。
当初はケーブルTVでBSを視聴していたが、いろいろあって、今はBSアンテナで受信して視聴している。
自宅で利用できるケーブルTVは相変わらず「トランスモジュレーション形式」で、録画に手間取っていたので、BSアンテナにしてかなり楽になった。
BSアンテナは8K対応だ(と思う、左旋に対応しているかは不明)が、TVのBSチューナーは2K止まりである。
なので、買い替えを考えていた。
加えて、前にも書いた通り、TVの調子がおかしい。
4チャンネルに合わせた後、リモコンで他のチャンネルに変えようとしても、反応が悪く、少し間をおいてチャンネルが変わる。
もっとも、僕はさほど4チャンネルを見ないので、それほど気にはならないが、様子が変なのは見逃せない。
そういうわけで、TVを買い替えることにした。
昨今のメーカー事情がよくわからず、最近はハイセンスもいいよ、とのことらしい。
とりあえず、三菱電機とパイオニア以外で検討した。
それで結局、綾瀬はるかにほだされ、パナソニックの中級スペックを選んだ。
ちょうど次の機種が出る前のタイミングで、価格が下がっていたらしい。
13%ポイント還元クーポンを持っていたので、使った。
ディスカウントされていたとはいえ、昨年末の洗濯機に続き、痛い大型出費である。
自宅に配送されたTVは、思いのほか小さな梱包だった。
配送業者の方が2人来たが、1人でも搬送、設置ができるのではないかというくらいのコンパクトさだ。
画面サイズは49インチで、前のTVと置き換えても変化を感じづらいが、確かに薄くはなっている。
実際の放送を見ると、驚く。
地上波の放送が、やけにくっきりしていて、奥行きがあるように感じる。
きっと、受信した映像をいろいろと加工しているのだろう。
試しにいろいろなモードにしてみたものの、違いは分かるがどれがいいかもよくわからず、ひとまずデフォルトの設定である「オートAI」で過ごす。
昨今は炊飯器にもAIが搭載されていて、何をAIと呼んでいるのか不審に思っていたが、これはAIと称しても許されるだろう。
土曜の夜は「男はつらいよ」、ということでこちらも見てみた。
4Kデジタルリマスターのせいもあるだろうが、古い映画とは思えない、というより「寅さん」らしくない、とすら思う。
これも、慣れれば気にならなくなるのだろう。
何なら、最もきれいに感じたのは、HDMIにつないだBDレコーダーのメニュー画面だ。
ただ、人物の周辺の景色がもやもやと湯気が立ったようになるのが気になる。
送信しているそのままの映像が見たい気もするのだが、そもそも「そのまま」って何、などいう面倒な議論が出てきそうなので、黙っておく。
また、ザ・シネマ4Kを視聴しようとしたが、サービスが終わっていた。
クーポンで得たポイントは、TVとレコーダーをつなぐ同軸ケーブルの買い替えに使った。
短くなって、TVの裏が多少すっきりした。
BS4Kチューナーを手に入れて、やや調子に乗っている。
「何ならBSプレミアムだけでなく、BS2Kはすべて停波し、4K移行すればいいのではないか」との暴言が出る始末だ。
空いた電波は、セント・ギガでもミュージックバードでもやればいい。
いや、BS Japanextは別として。