不倒
2020-08-13
さっきまではそんなこともなかったのに、突然の激しい雨。
まるで、映画「ふたり」のようだ、と思ってみる。
それにしても、雨は激しい。
新宿駅東口からメトロプロムナードを通り、サブナードを下る。
サブナードは久しぶりで、普段は存在すら感じない宇宙が広がる。
地下道で行けるのは、歌舞伎町の入り口までが限界。
長い階段をのぼり、扉を開けて雨の中に飛び出る。
折り畳み傘に力はなく、TOHOシネマズ新宿にたどり着くまでには、いやになるくらいズボンが濡れてしまった。
映画「海辺の映画館」。
初めて、ムビチケで前売券を買って、見る。
感想だが、まず、これはぜひとも映画館で見ていただきたい。
3時間の大作を、自宅のリビングで見終える自信が、僕にはない。
映画館であれば、逃げ場はない。
令和の時代、CGはこうやって使うのか、と思ったことを、正直に記しておく。
高橋幸宏さんと広中雅志さんが、多くの仕事をしていた。
そして、中江有里の二の腕が気になって、終わった。
いろいろ盛り込まれていて、途中で不安になったのは確かだが、終わると「見てよかった」と思える作品であった。
これで本当に最後になってしまったが、最後の作品まで大林宣彦監督には楽しませていただいた。
いくら感謝しても足りないし、これからも作品群を何度も見返すのだろう。