終末
「いつかは今」というのが、モットーの1つである。
外での仕事をリタイヤし、家で仕事をするようになったら、加えようと思っていた生活習慣がある。
まずは、ラジオ体操。
何度も挑戦したが、持続しなかった。
何もない中でやるのは気が引けるし、音源を入手するのも仰々しい、と感じたからだ。
でも、最近はYouTubeでNHKが公開している映像がある。
それを見ながらであれば、やる気が起こるのではないか。
次に、英語。
今は長文を読む時間を取ることが休日以外難しいが、自宅にいる時間が長ければ、辞書を引きながら英語を読むことができる。
いくつか挫折したコンテンツがあるので、腰を据えて挑戦したい。
そして、散歩。
過去を振り返り、あらためて気づくのだが、僕は歩くの好きだ。
子供のころは、近所を歩きつくし、地図を描いていた。
小倉は(小倉だけではないだろうが)知らない土地を歩くのが物騒であり、それゆえ何度も面倒な目にあった。
自転車を手に入れてから、意味もなく遠くまで自転車で行っていたが、自転車は行った道を戻らなければならない、というのが面倒に感じた。
小倉から大蔵経由で八幡に行き、戸畑経由で小倉に戻る、という、まるで昔の西鉄北九州線のような経路を選んでまでして、往路と復路でなるべく別の道を通るようにしていた。
小遣いが自由になるようになってからは、遠くまで歩いても帰りは交通機関を使って戻ってくればいいと気づき、往路は2時間くらい歩き、復路は電車で20分で帰る、ということを今でも続けている。
歩くのは都心部が多いのだが、最近自宅周辺でもこの遊びができることに思い当たった。
たとえば、家の前のバス停から路線バスの終点まで歩けば、見知らぬ土地を楽しみつつ、バスで帰ってくることができる。
さらには、radiko。
有料のエリアフリーに登録すれば、全国のラジオを聴くことができる。
福岡のラジオ局の番組表を見ると、懐かしい名前が見られる、というより、何も変わっていない気がする。
中学の定期テストが午前中で終わったとき、昼は自宅でラジオを聞いていたが、その時のパーソナリティだった沢田幸二が、30年後の今も昼の番組をやっている。
また、中島浩二は、朝も夕方も番組に出演している。
福岡のラジオで変わったのは、「ふれあい天国」にばってん荒川が出なくなったくらいではないか、とすら思う。
これらのことができるようになるのは、いったいいつのことになるだろうか…。
そんなことを思っていたら、急に実現できるようになった。
「いつかは今」である。
まず、ラジオ体操をして、dマガジンで雑誌を新着順に流し読みし、英語の文章と1時間格闘し、自宅で業務を開始する。
仕事が一段落したら、radikoのタイムフリーで「PAO~N」を聞きながらPythonの学習をし、これまで見向きもしなかった近所をじっくり歩く。
業務の性質上、自宅では仕事は全くはかどらない。
だからせめて、スキルを高めることはしておきたい。