折返
2019年も、終わりである。
昨夜は、「レコード大賞」。
いろいろきな臭いことが聞こえてきた果てで、しがらみのクリアを狙って落ち着くところに落ち着いたか、という後ろ向きな印象。
文句はないのだが、一方でそれを許したら意義が薄れないか、と思う。
ジャニー喜多川の偉大な功績と、Little Glee Monsterの気合の入りぶり、大団円を装う「パプリカ」ダンスのギャップが、記憶に残った。
さんまさんの番組を見ていると、「笑う」というよりも「感心」が先に立つ。
先週の東野幸治出演回の「あちこちオードリー」でもそうだったが、僕は今後、お笑い番組を娯楽ではなく道を学ぶ教材として見るのかもしれない。
さて、年末に、大型芸能ニュースが入ってきた。
今後の身の振り方に不安しか感じない案件である。
そういえば昨日、からいも飴を買いに行く途中でタピオカ店の前を通ったが、列はなかった。
2019年中に触れきれなかったニュースを挙げる。
- 本当の鉄人は、松永浩美である
- タモリさん、門司港駅に
- 銭湯絵師で、話題が持続するものか
- 栃木三大美女、平山あや、結婚
- 芳野友美、祖父は飯塚病院の元病院長
- 松本まりか、過去の人状態から華麗に復活
- 何なのだろう、森川葵
- 三吉彩花ではやはりダメだったか
- 令和、こんなに早くも飽きるものか
TVerとradikoのおかげで、TVの視聴時間、ラジオの聴収時間は格段に増えた。
一方で、自分はいわゆる「TVを見ている」部類に入るのか。
報道や情報番組を全く見ないので、世間に出回っている記者会見や監視カメラの映像、密かに録音された音声などに直に触れていない(文字では見る)。
話題になったドラマは、全く見ていない。
それで、バラエティを見ているかというと、つい最近までりんごちゃんのことを知らなかった(「スクール革命!」で知った)。
はたまた、お笑い番組を見ているかといえば、「うちのガヤがすみません!」はおろか、「全力!脱力タイムズ」すら観ていない。
確かにTV視聴はしているが、TVの本筋から自分が外れているように感じる。
今、楽しみにしているのは「ジンギス談!」と「深夜の音楽食堂」。
特に、Fm yokohamaの「深夜の音楽食堂」は、聞いていてとてもわくわくする。
radikoのレコメンド機能には、本当に感謝している。
我ら「割り食い世代」にも、2019年大きな変化がもたらされた。
1人は、多くの不要な損害をもたらし、もともと居場所のなかった表舞台から消えた。
1人は、大型案件をつかまされ、よりストイックな道を歩むこととなった。
1人は、スタンスを大きく変えるギャンブルに出て、書類送検の過去までも封じきった。
「振れ幅の小さな幸せに収まっていたい」と考えてしまう僕にとっては、普通に生きられないものか、と思う。
かくいう自分も、いったいいつまでプログラムのバグと戦うことに神経をつかい続けるのだろう。
それぐらいしかできないことは自覚しているけれど、それにしても責任が大きいわりに実入りの少ない職種である。
それに、そろそろロジックを思いつくことなどできなくなるのではないか、そうすると仕事を失うのではないか、と不安になる。
だから、今のうちフィーを受け取っておきたい。
所詮は受注産業、誰かがビジネスを御膳立てしてくれなければ、自分の能力を発揮する場所はない。
そうはいっても、自分の腕を見込まれて仕事を頼まれたり、わけのわからない妄想にとらわれている人たちを現実に引き戻したりもしており、割を食っているなと思う。
論理的な隙が許されない緊張感に疲れてしまう一方で、考慮不足で発生したバグが単に何重に仕掛けた防護策にかかって逃げ出さなかっただけ、ということに気づきひそかに息をつくこともある。
「持ちつ持たれつ」だと信じて先に進みたい。
そういえば、この歳になるまで「商談」というものに縁がないことに気づき、愕然とした。
できればPCディスプレイの前ではなく、うまいものを食べながら仕事が進むさまを見てみたい。
まあ自分も、コード書きだけが仕事ではなく、状況を収まるところに収めて、みんなが書きやすいコードを書ける環境を整備することが仕事になることも多くなっており、PCと仲良くするだけでなく仕事相手との交渉も必要となってきている。
いずれにしても、食事をしながら仕事をしたくないので、今後も「商談」とは縁のない生活なのだろう。
ああ、経費を使ってみたい。
2019年は、血眼で探しても、何1ついいことがなかった。
右肩は1年間痛かったし、右腿の違和感もずっと残ったままだ。
酒を飲んで失意を握りしめることが多かった。
調子が悪いと、本の活字が読みづらく感じ、今後の生活に恐怖を覚えた。
ここ数年、「何となくコツをつかんだか」「自分のペースを世間に合わせることができるようになったか」と感じてきたが、それは全くの勘違いであり、しかも多くのことが以前よりもひどくなっていることを思い知らされ、絶望している。
ありがたいことに居場所は与えられているが、それは数多くの人に守られているからである。
そこから少しでも出ると途端に無防備になり、妥当で厳しい評価を受ける。
いやいや、1つだけいいことが。
1月にICEのライブに行ったのだった。
何もかもいいと思えることではないものの、行ってよかったことだけは揺るがない。
あと、矢部みほを初めてこの目で見たな。