曇天の続き

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2019-06-21 Fri.

完踏

2019-06-21

ここに、情報処理技術者試験終わる。

2002年春期から35期、戦績は11勝6敗18休である。
また、2006年秋期に初めて高度区分に合格してからも、13年26期要したことになる。

「18休」というのが情けない。
結果が出なくなったことに嫌気がさして、試験から遠ざかっていた時期があった。
「自己満足にすぎない」という言い訳の種を見事に開花させ、その陰に隠れていた。

負けの内訳は、プロジェクトマネージャで1敗、セキュリティアドミニストレータで1敗、残りの4敗はネットワークである。
つまり、ネットワークを受かるだけで5期を費やした。

2016年秋期にネットワークをようやくクリアしてからは、2019年春期までは全勝した。
年の功というか、経験が功を奏したということだろう。
やはり経験を重ねないと、結果が伴わなかったのだと思う。

周囲からは、露骨に奇異の目で見られる。
年少の人から「資格マニアなんですね」と面と向かって言われるのも、もう慣れた。
自由で豊かな時代である。

自己満足で結構。
中途半端な僕は、せめてシステムエンジニアのプロフェッショナルになることを目指してきた。
情報処理技術者試験をパスすることは、プロになるための当然のたしなみだと考えてきた。
そして、研鑽を積み高度区分を修得してようやく、全方位的なプロフェッショナルとしての第一歩を自信をもって進めることができる。
周囲が何のプロを目指しているのか、そのプロを目指すためにどのようにして知識体系を習得しようとしているのか、知らない。

仕事上で相手と全く話が合わないときがあり、「相手に知識があれば、早く仕事を終わらせることができるのに」と独り言ちることがある。
一方で、実力を備えている人が実は有資格者であった、という経験はますます多くなっている。

「SEを目指すなら、基本情報を取れ」、「いや、応用くらい持っていないと」などという話は聞く。
パスした身から言うと、「SEのスタートラインにようやく着いた」と実感したのは、システムアーキテクトに合格した時である。
データベースエンジニアを名乗るのなら当然データベーススペシャリストはクリアできるはずだし、ネットワークエンジニアなら(たぶん)ネットワークスペシャリストをクリアできるだろう。
特に、人に指示を与える立場にあるのなら、今からでもいいので、プロジェクトマネージャ試験くらい突破しておいてほしい。
経験では身につかない、あるいは経験で身に着けるには実に効率の悪い知識が、試験問題にはある。
むしろ、リーダーの偶然うまくいった経験が障がいとなり、無残なプロジェクトになっているケースをよく見かける。
実力のないままに要職に就くのは悲劇であり、周囲に害悪をまき散らす。

上記以外の資格、例えばシステム監査やITサービスマネージャが今の自分にどのように役に立っているかは言及しがたい。
むしろ「資格を持っているだけで、意味あるの」という風に見られて、マイナスに機能することはある。
こればかりは、パスした人にしか意義がわからないのかもしれない。
僕は、他人が挑み続ける姿勢を見せてくれれば、その気持ちを全面的に奨励する。

さて、次の試験は情報処理安全確保支援士である。
セキュリティアドミニストレータで全く歯が立たなかった経験があり、自信がない。
しかしながらこちらも専門分野ではないので、臆することなく受験をここに宣言し、当たって砕けることにしよう。

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