周転
2018年も終わりである。
毎年末「今年は、本当に何もなしえなかった1年であったな」という感想を残しているが、2018年はさらに何のイベントもない、厚みのないペラペラの1年だった。
年内のメモを読み返すと、
- 山下真司や水前寺清子は、セサミンを飲む前から元気だろう
- 歌舞伎の家の数だけ、TVキー局がある
- 小出恵介の負債額
- 電波子17号は何から逃れるためにかくれんぼをしようとしたのか
- 嗚呼、農業高校美人
- 逮捕された女は美しい
- どちらかというと吉岡里帆の人気ではなく、三木聡の問題では
という感じで、忙しくて暇がなかったというより、他者への関心を以前よりもますます保てなくなってきているようだ。
ラジオを聴く機会が多くなった。
朝は、BBCのラジオ4をBGMにして本を読み、「浜辺美波 真夜中のシンデレラ」と「ボキャブライダー」で心を整える。
夜は、「中川家のオールナイトニッポンPremium」や「岡村隆史のオールナイトニッポン」、「JUNK 爆笑問題カーボーイ」、その他お笑い芸人のラジオを聴くようになった。
radikoやモバイルネットワークは、古い人間の身にとっては、もはや魔法である。
一方で、TVの視聴時間はさらに減った。
連続ドラマは、大河ドラマを少し見た程度。
でも、さっき見ていた「アンナチュラル」は、好みそうなドラマだった。
そして、おそらく2018年は、TBS「新・情報7days ニュースキャスター」以外の民放報道・情報番組は視聴していない。
2018年に録画した番組は、数が少ないので、「ブラタモリ」「相棒」以外はほぼ消化した。
そういえば、サッカーワールドカップも、F1も、The Wも、全く関わらずに終わった。
放送電波の代わりに、TVerでの視聴が増えた。
「巷の噺」「吉田類の酒場放浪記」や「ごぶごぶ」「太田上田」などの地方局番組の配信を頻繁に見た。
Amazonプライムビデオの視聴機会も多くなった。
サンドウィッチマンやバイきんぐの公式動画がYouTubeで見られるようになっており、暇があり焦燥感にとらわれていない時によく見ていた。
小型端末を通じてオンデマンドでビデオが見られるなど、僕にとっては「すでに訪れた未来」である。
映画を10本程度見ただけ、音楽を聴く機会もほとんどない、色の欠いた1年であった。
そういえば「色彩のない多崎つくると、巡礼の年」を読んだ。
Kindle版を購入すればよかった、と後悔している。
新聞で戌井昭人の文章を見つけて、「俳優・亀岡拓次」を読んだのが、いい拾い物だった。
プライベートで最も印象に残ったことは、初めて箱根へ行ったことだ。
関東地方在住者にとっての常識を、遅ればせながら1つ手に入れた気になった。
10インチタブレットを手に入れたが、それほど使いこなせていない。
これは、2019年の課題である。
大きな買い物はそれ以外にはない。
いつものことながら、「楽しい」と思えることなどほぼ何もなかった。
圧倒的に、自分が悪いのだと思う。
相変わらず首の左側と右肩が痛くて、春と秋に3週間程度ずつ風邪をひいた。
秋の風邪の最中に右腿をつった以来、つった部分に違和感が残り続けている。
特に大きな問題も起こらず、起こっていたとしても先送りすることができたため、無事に過ごせた。
関わった人と、関わっていない人すべてに感謝する。