揺壊
「宵越しの銭は持たぬ」というわけにはいかないが、「年越しの銭は持たぬ」ようにはしている。
年初に、「年間の小遣い額」を定めている。
2018年は、おかげさまで想定外の出費が少なく、余剰金が出た。
その余剰金を、年末に一掃してしまう。
まず、来年購入することが必要そうな物を見通して、購入予算額の半分を余剰金から割り当てる。
必需品の購入タイミングをできるだけ遅らせた結果、年内の購入を見送ったに過ぎないので、つかわなかった金を翌年に持ち越すのは、合理的な考え方であろう。
これで、余剰金のほとんどは費やされる。
それでも万が一金が余ったら、投資に回す。
ETFでも買って、資金を小遣い帳から市場に戻す。
ちなみに、余剰金と言っても高々数万円程度の話である。
よって、「有望な投資先」の情報は不要であるので、丁重にお断りする。
さて、2018年の投資状況だが、12月に入ってから市場がガタガタと崩れ、結局は損失が出た。
リーマンショック以降、そしてインデックス投資を始めて以降、最悪の損失額となった。
額で見ても、騰落率で見ても、動揺を抑えられず、日常生活に支障をきたしたほどだ。
朝家を出て、昼過ぎに小腹が空き、コンビニエンスストアで少し高めのプリンを買うか悩み、夜帰ってきて評価額を確認すると、前日と比べえげつない額が動いていたら、やはり生活は荒れる。
インデックス投資で年平均利回り1%、と言いつつ、実際は+1%が毎年続くわけではない。
ある年は-10%、翌年は+15%、その翌年は-20%、その翌年は+25%で、トータルで年平均1%に満たない、などという感じなので、一喜一憂してられない。
それはわかっているのだが、いざ結果を見てしまうと、心がざわつく。
インデックス投資とは、結局は精神修養を必要とする。
重ねて言うが、余裕資金など一切ないので、「有望な投資先」の情報は不要である。