陸閘
2017-06-29
三江線は、2018年3月の廃止が決まっている。
江の川に沿って走る列車に一度は乗ってみたかったものだが、どうやらその機会は得られそうにない。
大変残念だ…。
そう思っていたのだが、以下に挙げるレポートを読んで、なんだかおなか一杯になってしまった。
【徒歩で100km】廃線になる三江線の全駅を死にそうになりながら記録してきた
三江線の乗車レポートではあるのだが、実際はほぼ徒歩で踏破している。
あまりにも過酷な旅であり、必死な様子に心打たれ、宇津井駅に到達するあたりで、思わず涙が出そうになった。
僕も子供のころ、祖父の寺参りについていった際、筑前山手駅を利用したことがあり、あまりのシュールさに悪寒が止まらなかったことを思い出したのだ。
これを読んでいると、三江線を完乗するのはかなり退屈であり、相当な忍耐力が必要そうである。
いや、実際列車に乗ってみたら、江の川を何度も渡る車窓を楽しめるのだろうが、およそこのレポートからは伝わってこない。
それは残念なのだが、とにかくこれを書いたライターは立派である。
また、この企画を指示した編集者は、よくもまあ人にこんなことをさせたものだ、と感心する。