溝銭
2015-11-16
結果的には、僕のミスである。
朝の電車内で読む本を持たずに出かけた。
手持無沙汰なので、Amazon Kindleで、本を買うことにした。
軽いエッセイでも、と思い、又吉直樹の「第2図書係補佐」を探すものの、電子書籍にはなかった。
「火花」なら電子書籍であるが、小説を読むのはちょっと重かったので、他のものがないかと「又吉直樹」で検索した。
そして、「破天荒な父」というタイトルがあるのを見つけた。
彼の父親のエピソードを聞いたことがなかったが、250円だし、まあいいかと購入した。
ところが、文章は大したものではなく、つまらない。
最後には、なんと語り手が結婚してしまった。
何かおかしいと思い、改めて著者名を見ると、「又吉一樹」とあった。
本は間違ってはいない。
僕の誤認である。
それでも、実物の書籍を書店で手にしていたら、間違える可能性も低かっただろう。
最後まで読んでしまったし、250円はあきらめることにする。
又吉直樹が書いたと認識しているレビューが見受けられるが、きっとそれ込みのネタなのだろう。