曇天の続き

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2015-11-01 Sun.

功夫

2015-11-01

生活動線の都合、TOWER RECORDSの中では、秋葉原店に立ち寄ることが多い。

少し前の話になるが、秋葉原店の店内放送でかかっていた歌に興味を持った。
場所柄と声からいって、若い女性アイドルの歌であり、普段なら引っかかることがないのに、この歌にものすごく惹かれるものを感じた。
「自分も焼きが回ったな」と加齢を呪った。

しかしながら、いくら拒否しても、この曲が好きであることは事実。
帰宅してから、「ソクラテス」という歌詞だけを手掛かりに検索サイトで調べると(このころは、スマートフォンを持っていなかった)、その歌は、Twinklestarsというグループの「Dear Mr.Socrates」というタイトルだった。
そして、作詞作曲は、沖井礼二だった。

惹かれるのも、当然だった。

2015年10月31日。
日本橋三井ホールで行われた、土岐麻子ツアーライブを見に行った。
土岐麻子を見るのは、2013年にショッピングモールで行われたフリーライブ以来2回目、日本橋三井ホールを訪れるのは、2014年のparis match公演以来である。

少しだけ恐れていたのだが、仮装してきている人はほとんどいなかった。
ライブ中に、仮装している人がいるか尋ねられた時も、女性が1人手を挙げたにとどまった。
その女性は、チャイナドレスを着ており、場の雰囲気に合わせた大人のたしなみを感じた。

とても満足のいく内容だった。
「土岐麻子ステップ」も十分に堪能した。

自分の好きなミュージシャンが、40の声を聞くようになっている。
いや、もはや50代に差し掛かる人もいる。
多くのミュージシャンが年齢とともに内面の充実、より内省的な表現を世に出していることはありがたい一方で、肉体的な面、特に声質の変化が気になる。
土岐麻子がそうだ、とは決して思わないが、自分が好きなミュージシャンすべてに、過去と同様のパフォーマンスを期待してはならない、と強く思う。

ライブグッズを4,000円以上買った人、もしくはアルバム「bittersweet」の購入者は、ライブ終了後土岐麻子本人との握手会を行う、とのことで、帰り際には長い列ができていた。
2013年のフリーライブのときにも、アルバム購入者対象に握手会を行っていた。
その時は、アルバムを買ってもいいと思ったにもかかわらず、握手会を避けたくて、結局その場では買わなかった。
知らない同年代の女性と握手するのも、気恥ずかしいものだ。
そして、握手した際、何と声をかければいいのだろうか。

「きっと握手会にはニーズがあるのだろう」と独り言ち、神田駅まで歩いて帰った。

先日、飲み会で「僕が東京に出てきて、渋谷に行ってみたら、渋谷系はもう終わっていた」と発言し、その場の笑いを少しいただいた。
こちらとしてはもちろん笑わせているつもりだが、やはり笑われているだけだ。
それよりも、いつかこの発言に誰かが引っかかって、発言の元ネタまで思い当たられ、「もしかしてCymbalsファン?」と尋ねられたい、と強く願っている。

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