懐疑
2013-09-20
いわゆる「色覚異常」とわからないまま、色の判別がしづらい生徒に対し、教師が「ふざけるな」と注意することがある、との報道が出た。
「色覚異常」の診断が下されないのは、学校において行われていた色覚検査が廃止されたのも原因にあるだろう、と記事は推測している。
ところで、僕は子供のころ、いわゆる石原表を用いた色覚検査で、数字が判別できず「わかりません」を連発していたら、多くの生徒の前で、担当の教師から「ふざけるな、こんなにわからないわけがないだろう」と怒鳴られたことがある。
「わからないから、わからないと答えているんですが」と返しても、相手は納得してくれなかった。
「前回の検査もひっかかって眼医者に行きました」と答え、そばにいた養護教諭の方がフォローしてくれて、教師は「あまりにふざけた答えをするから」とようやく引き下がってくれた。
「ふざける人間を判別する道具」と考えられている色覚検査を復活させるか否かの議論の前に、適切な教師を採用するための検査をすることが先決である。
なお、僕は弱度の「色覚異常」の診断を数度受けているが、石原表を見るとき以外で、生活に支障はないと感じている。
そして、石原表以外の色覚検査(例えば、パネルD-15テスト)を受けたが、異常と診断されるほどの結果ではなかった。
むしろ、近視のほうがよほど深刻である。