厩道
2013-07-27
所用があり、「隅田川花火大会」中継を見なかった。
よって、録画されたものを視聴した。
もしライブで見ていたら、酒が進んでいただろうに、とても残念だ。
事情があるとはいえ、「贅沢な場所」という原稿は書きなおせたのではないか。
今日は、明治神宮に行く。
おそらく、20世紀以来、2度目。
外国からの観光客と思われる人が多い。
違和感を覚える一方で、僕がサン・ピエトロ大聖堂を訪れたい、と切望する理由と同じなのではないか、と思い当たる。
そもそも、僕が明治神宮に行く理由と彼らのそれがほぼ同じようにも感じる。
社殿の前に、持ち主不明の紙袋が置かれていた。
少し離れた場所から数人の警備員が遠巻きに様子をうかがい、社員でありそうな神社の事務員がどこかに電話をしていた。
「この距離で爆発したら、体の表側はやけどするだろうな」と思いながら僕も様子を観察していたら、数分後に外国からの観光客が紙袋を回収した。
とにかく、土産の充実度が低い。
北参道に抜ける方の出入り口から、退散。
山手線の裏参道跨道橋の煉瓦造りを観察し、青山街道踏切、厩道踏切を探索し、環状5の1号線のトンネル工事現場を観察し、裏通りのラーメン屋を発見する。
空いた時間に行われた個人活動について来ようとしてきた人がいて、それとなく断ったのだが相手もあきらめず、結局僕は雲隠れしてしまった。
団体行動がとれず、周囲を不快にさせるようなことをしてしまい、本当に申し訳なく思う。
しかし、僕には残された時間が少ない。
多少の犠牲を覚悟する必要がある。