無名
2013-02-10
「東京観光」が、最近のブームである。
「東京を知ろう」という、「東京新聞」のCMのような、「東京サイト」のようなことをこそこそと行なっている。
先日は、紀伊国坂を上った。
こないだ紀伊国坂に行った、という記憶があったのだが、その「こないだ」というのがいつだったか記憶をたどると、もう8年も前のことだった。
ずっと昔のことを「つい最近」の功績のように語るのは、完全に老化の兆候だ。
上智大学の前に出る。
大学では入学試験が行われているようで、キャンパスは閉まっていた。
四ツ谷駅前で信号待ちをしていると、若い男が「建物の壁面にゴシック体で「上智大学」と書くのは、どうもいけていない」という説を唱えていた。
なかなかの見識だと、僕は思う。
前回英国大使館の前を通ったのは16年前のことだった。
「行ったつもりはもったいない」というがまさに当てはまる。
お堀側はえげつないほどの数のランナーがいて、とても歩けない。
後は流れで、「千鳥ケ淵戦没者墓苑」に行った。
僕の他に、人は1人いた。
初めて行ってわかったのは、「千鳥ヶ淵」の「千鳥ケ淵戦没者墓苑」であるということ、そして、墓苑の隣にも立派なマンションが建っているほど、千代田区の都心回帰は進んでいる、ということだ。
なお、三宅坂の社会文化会館には行かなかった。
単純に行くのを忘れていただけだ。