曇天の続き

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2012-09-30 Sun.

自縄

2012-09-30

新聞記事の曖昧な記憶によると、漢字を忘れていると考えている人がかなりの割合でいる。

「漢字を忘れていますか」と質問されたら、僕も「はい、忘れています」と答えるだろう。
しかし、実証がない。
周囲の雰囲気が「ITにより漢字を書く機会がなくなり、漢字を忘れやすくなった」というものになっており、自分も同じように忘れているだろう、と考えるだけだ。

実は、「漢字を忘れている」という実感すら、僕にはない。

そもそも、手書きで文字を書く機会がほとんどない。
そういう機会があるとすれば、そのほとんどは自分向けに書くメモの類である。
そのメモに書く字はかなりいい加減で、よく言えば略字、悪く言えばぐちゃぐちゃである。

つまり、漢字を正確に手書きしなければならない機会がほぼない。
だから、漢字を忘れている、ということを実感する機会すら自分にはない。
それゆえ、本当に忘れているかどうか、よくわからない。

ただ、少なくとも読む分に関しては、能力がそれほど劣化したとは思えない。
以前読めていた漢字が読めなくなった、と感じることはまずない。
間違って読んでいる漢字があれば、それはずっと昔から間違って読んでいるだけである。

最近では、自分が陥っている状態について「自縄自縛」と言いたかったのだけど、頭の中に漢字は浮かぶのだが、読み方がどうしてもわからなかった。
なので、「自分で縄を持ってきて、その縄で自分を縛るみたいなことをやっています」と言ったが、「それ、何かのプレイ?」と返されてしまった。

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