曇天の続き

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2012-08-18 Sat.

刻限

2012-08-18

例えば、あと1時間で死ぬとわかっていたら、大切な人と過ごしたい。

などという発想が、(現時点では)全くない。

誰に会いたいとも、特に思わない。
後悔を感じるような別れをしないように、人に会ったときごとに全力を尽くしているからだ。
嘘のように聞こえるかも知れないが、本気でそう考えて行動している。

(仮にいるとして)大切な人と一緒に過ごす時間より、一緒にいない時間の方がずっと長い。
それが、人の一生である。
そろそろ、そういうことに気づくお年頃だ(僕は、「篤姫」の再放送を見て、最近やっと気づいた)。

死ぬまであと1時間しかないとしたら、できれば人と一緒に過ごしたくはない。
僕は、ひとり静かに過ごしたい。
自分のPCの前に座り、過去を振り返りながら、自己の全てを肯定し尽くして終わりたい。
ついでに、いくつかのファイルを消したい。

でも、いじきたないので、「何かおいしいものを食べておきたい」とは思う。
1時間で、しかも手軽に手に入るものだったら何がいいか、と考えて思いつくのは、まず、国産のビールである。
ただ、酩酊した状態で時間を費やしたくはないので、飲酒は控えめに済ませたい(死ぬ直前には酔うことができないのだから、普段から納得いくまで酔うようにしよう)。
後は、生ハム。
これなら、最悪コンビニで売っているもので済ませることもできるし、調理する手間がいらない。

もし、6時間くらいあるとしたら、都心に出てフカヒレを食べる。
12時間くらいあるとしたら、遠出して、福井でカニを食べるか、佐賀でイカを食べるかしたい。

ただ、人生の終わりを福井か佐賀で迎えるのも、どうかと思う。
そう思うのは、福井や佐賀が僕には全く縁のない場所である、という個人的な理由からだ。
他意はない。

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