先見
2012-08-16
今読んでいる本の中で、「シュワルツェネッガーが演じるターミネーターがコナー親子の味方であることを始めから知ることなく、「ターミネーター2」を見たかった」とあった。
確かにこれは、現在の僕も味わうことができない贅沢である。
他にも例えば…、と例を挙げて、他人の楽しみを減らすようなことはしない。
本では続いて、映画の予告編についての考えが書かれてあった。
予告編を見ることにより、キーとなるあらすじがわかってしまい、映画を見る楽しみが減じてしまう、とあった。
確かに、ネタバレを引き起こす予告編、はある。
先日見た「異人たちとの夏」のディスクに収録されていた予告編では、名取裕子が浮遊しているシーンがあった。
しかし、僕の場合は、予告編によるネタバレはほとんど生じない。
たとえ予告編を見たとしても、映画館で本編を見るまでに予告編の内容を忘れてしまっているからだ。
むしろ怖いのは、予告編によるミスリードだ。
先日見た「異人たちとの夏」のディスクに収録されていた予告編は、映画の内容を「ホラー」と思わせるものであった。
もし予告編だけを見ていたら、僕は「異人たちとの夏」を見ることを控えただろう。
確かに、「異人たちとの夏」にはホラーの側面がある。
僕が一番恐ろしいと感じたのは、林泰文の容貌が現在とそんなに変わらないところだ。