曇天の続き

Diary > 2012 > 07 > 26 > | Prev < Calendar > Next | RSS 1.0
2012-07-26 Thu.

表徴

2012-07-26

夏である。

昼間の街には、若い学生が目立つ。
おそらく、中学生か高校生なのだろう。
年相応で学校の制服らしきものを着ていても、それを中学生か高校生だとは断定できない。

昼間の電車に乗ると、おそらく中学生と思われる人たちが数人で騒いでいた。
「5万で」「いや2万5千円で」「1万5千円でしょ」という、ここでは詳細が書けない話をしていた。

いやでも耳に入ってくる会話から、聞いたことがない単語が聞こえてきた。
2、3度は聞き流したが、好奇心が強く、すぐに忘れてしまうくせに知らない言葉の意味を知りたがる自分の性格をとどめることをできず、その単語をメモに書き留めておいた。

PCで、その単語を検索する。
その単語は、一般的に使われているものではなく、どうやら内輪で使われている言葉のようである。
仲間内で使われているような単語がどうしてウェブに公開されているのかというと、内輪の構成員がその単語をウェブ上に綴っているからである。
そのウェブサイトには、今日はどこに行っただの、あいつはどうしただの、固有名詞込みで事細かに記されてあった。
当然ながら、と言っていいのか、人物の写真も掲載されている。

その単語を、ここで公表するわけにはいかない。

この経験から感じたのは、「電車内で騒いではいけない」という常識の新しい理由の一つが生まれた、ということだ(ちなみに、電車内で騒いでいた当人たちのひとりは、「「騒いじゃいけない」なんてどこにも書いてない」と話していた)。
マナーは、自分の身を守るためにあるものである。

僕は普段、スマートフォンを持ち歩いていない。
仮に持ち歩いていたとしたら、きっとその場で検索していただろう。

Link
Diary > 2012 > 07 > 26 > | Prev < Calendar > Next | RSS 1.0