曇天の続き

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2012-05-21 Mon.

用途

2012-05-21

僕が初めて日食を見たのは、1987年9月23日の部分日食だったようだ。
この日は、秋分の日で祝日。
日食の発生記録を確認し、自宅で病に伏せっているときに見た記憶をかすかに思い出した。
太陽には少し雲がかかっていて、欠けている様子が裸眼ではっきりと見えたように記憶している。
※当サイトは、日食を裸眼で観測することを勧めるものではありません。

次に見たのは、1988年3月18日の部分日食だ。
こちらの方ははっきりと覚えていて、これが初めての「日食体験」だと思いこんでいた。
小学校の自分のクラスの教室にはベランダがあり、そのベランダから学校で用意されたグラスや色つきの下敷きで透かして見たのを覚えている。
※当サイトは、日食を色つきの下敷きを透かして観測することを勧めるものではありません。

そして、今日。
見事な金環日食を見ることができた。

気づかれていないのかも知れないが、福岡では今回の金環日食を観測することはできなかった(部分日食になる)。
TVの映像では、実感がまるで得られない。
もし故郷にいたら、メディアの浮かれ騒ぎに憤慨し、悶死していたかも知れない。
東京に出てきておいて、本当によかった。

さて、日食観測用のグラスの今後の使い道を考えている。
「次の日食までとっておく」というが、思うに、仮に1988年に使ったグラスをまだ持っていたとして、今回の観測に使ってみようと思っただろうか。
24年前のテクノロジーを無条件に信じることはしがたい。
まあ、次の「金星の太陽面通過」を見ればいいけど、興味が持続するだろうか。

結局、溶接の際に目を保護するために使う、という案にたどり着いた。
ただ、世の中には同じようなことを考えている人がいるらしく、道すがら溶接マスクを使って日食を観察している人を見かけた。
※当サイトは、日食観測用のグラスを溶接の際に用いることも、溶接マスクを使って日食を観察することも薦めるものではありません。

きっと、直近で日食を観測できる地域に寄贈するのがいいのだろう。

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