曇天の続き

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2012-05-04 Fri.

頭突

2012-05-04

昨夜の「ナインティナインのオールナイトニッポン」で、いわゆる「塩谷瞬・冨永愛・園山真希絵など騒動」について、岡村さんが「これから芸能界を目指す人は、個人事務所ではなく大手事務所に入った方がいい」と発言した。
スキャンダルに巻き込まれたときの対応が(報道される側、報道する側の対応が)違うから、というのが理由だ。

岡村さんは、芸能界における事務所ヒエラルキーの頂点に近いにところにいるタレントだ。
そんな人が身も蓋もないことを言ってもな、というのが、正直な感想だ。

「個人事務所に移籍したから」という指摘を僕が最初に触れたのは、岡村さんの発言ではなく、ある雑誌のウェブサイトの記事だった。
そのウェブサイトは、別の記事で「「パッチギ!」の呪い」というのに触れていたが、こちらの方は、記事になるより前に岡村さんの指摘の方が早かった。
ちなみに記事では、「パッチギ!」に出演していた、塩谷瞬、沢尻エリカ、高岡蒼佑だけでなく、オダギリジョーや小出恵介、大友康平にまで触れていた。
もしもそんな呪いがあるのなら、僕が最も残念に思う呪いは、やはりシネカノンの事実上の破産だろう。

話を戻すと、岡村さんの発言は騒動発生の要因のひとつではあると思う。
しかし、確実な証拠はない。
それに反例もある。
例えば、記事が挙げていた沢尻エリカや高岡蒼佑に対しては、大手事務所に所属していたときからバッシングが始まっていた。
「いや、そこに陰謀があるのだ」と言われると、返す言葉がない。

もうひとつ言うと、これはあえて、あえて申し上げますが、岡村さんの発言に反映された考え方には現代の病巣があるように感じた。
それは、大きいところについておけば攻撃されることはなく、いざというときに守ってもくれるし安心だ、というものだ。
この考え方が、自分で考えることを止め、大きな集団に属することを優先して目指し、それがかなわなければ身動きが取れない状況に陥ってしまう、といった行動を助長しているのではないか。

言うまでもないが、岡村さんの発言は皮肉である
しかし、この発言を皮肉ととらずに、「確かに強い者につくのが得策だ」と純粋にとらえる人もいるかも知れない。

望んでいても、状況は是正されないだろう。
だとすれば、せめて事実を引き出させるようにし向けたい。
もっとも適切なのは、無関心だろうか。

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