庭園
カーディガンズの話をしていたのに、どうも話がかみ合わないと思ったら、会話の相手にガーデンズの話をしていると間違えられていた。
確かに、僕のような人間には、ガーデンズの方が似合っている。
僕が直近で買ったシングル8cmCDは、ガーデンズの「Love & Pain」である。
おそらく、1997年に新品で買った。
今も手元にあるが、なぜ買ったのか、全く記憶がない。
一つ前のシングル、「Future's Memories」も手元にある。
こちらを買った理由は、ドラマ「いとしの未来ちゃん」が好きだったからだ。
ガーデンズには、2作目のシングルまで期待していたのだろう。
どちらのシングルのジャケットにも当然、「Hiromasa Ijichi Project」の文字が入っている。
せっかくガーデンズのことを思い出したので、ガーデンズのアルバムを聴きたくなった。
手元にはシングルはあるのに、アルバムはない。
レンタルディスクショップには、ガーデンズの2作目の(そして最新の)アルバム「HORIZON」があった。
2枚組で、1枚目は「millennium album」、2枚目は「singles」と銘打っている。
ベストアルバムを別売りしなかったことに感心する一方、2作目である程度回収するつもりだったのかも知れないと思いをはせる。
聞いてみると、想像以上の「伊秩弘将らしい踏襲ぶり」だ。
また、歌詞の意味のなさには、痛快感すら感じる。
おそらく、西野カナに対する批判もふっとんでしまうことだろう。
ところで、僕がこれまでに買ったシングルCDの数は、10枚だ。
すべて20世紀中に買ったものだ。
内訳は、ガーデンズの他には、MY LITTLE LOVER、COSA NOSTRA、ram jam worldと、相変わらずの並びで、本人も少しだけ嫌気がさす。
「生まれて初めて買ったシングルCDは何か」という質問がある。
その質問に対し、この答えを持つ人は、おそらく僕以外、世の中に誰もいないと思う。
僕が初めて買ったシングルCDは、Rondo Foliaの「Refrain」だ。
近所のレンタルショップに置いてなくて、街中の店を探し回って、旦過橋のクエストの地下にあるCDショップで1枚だけ見つけて、それを購入したのだ。
メディア・レモラス、である。
「ここで買わなければ」という予感があったのだろう(そして、その予感は当たっていた)。
これまで試したことがなかったのだが、「Rondo Folia」をウェブで検索してみると、ウェブサイトが見つかった。
その頃とは形が異なるが、2009年に再始動したのだという。
控えめに言って、仰天した。