雲行
2011-08-09
僕が小学生だったころ、夏休みの出校日は7月31日、8月9日、8月21日だった。
福岡県内の学校の出校日はおおむね8月6日であったが、北九州市では8月9日が出校日だった。
当然、この日にがっつり、歴史と平和について学ぶのだ。
そこまでやってもらっているのだから、「コードネームまで気を遣わなかった」という言い訳は成立しがたい、とそしりを受けるのだろう。
ほぼ10日おきに出校日があったので、夏休みというのは10日しか続かない、というイメージが強い。
そして、8月21日の出校日というのが、憂鬱で仕方なかった。
夏休みの残り日数が確実に減っていることを自覚するからだ。
何のためにわざわざこの時期に出校日があるのだろう、と思っていたが、今ちょっと調べてみると意外な理由があったことがわかり、誰かに利用されていたことに気づく。
もしその理由が本当だとしたら、勝手にやっていて欲しかった。
福岡では、夏休みの平日の午前に「じゃりン子チエ」が再放送されていた。
最終回になればまた最初から繰り返し放送されるという「エンドレス再生」に、このまま時間が止まってしまうのか、とすら感じた。
もちろん、いつの間にか成長してしまっている。