迎火
2011-06-27
小倉には、小文字山という山がある。
小文字山とは、小文字焼きが行われる山である。
小文字焼きとは、小倉の夏の風物詩。
毎年8月13日に、小文字山の山頂で火をたき、「小」の文字を浮かび上がらせるのである。
言うまでもないが、五山送り火とは異なり、こちらは迎え火である。
ふと思ったのだが、小文字焼きあっての小文字山である。
小文字焼きが始められる前、この山はいったい何と呼ばれていたのだろうか。
この疑問の答えは、読売新聞のウェブサイトにある。
もちろん、小文字通りもそのあとに名がついたのだろう。
火をたかなくとも、晴れた昼間に山を見れば、山頂に「小」の文字を確認することができる。
これは、山頂に溝が掘られているからだ。
もし雪が積もれば、文字がよりはっきりと浮かび上がる。
小文字山を見てみたいのなら、たぶん映画「風が強く吹いている」を見ればよい。
「たぶん」というのは、僕はこの映画をまだ見たことがなく、確認していないからだ。