曇天の続き

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2011-03-03 Thu.

武器

2011-03-03

もはや、携帯電話を持っていることが、大きな保有リスクをもたらしているのではないだろうか。

特に思うのは、カメラ付きの携帯電話。
確かに便利ではある。
しかし、不愉快な思いを引き起こすことも多い。

普段からカメラを持ち歩き、何かがあれば逐一写真を撮り、その写真を他人にばらまいたり、全世界に公開したりすることもある、というのは、控えめに言って不気味な性格であると思う。
現在、学校で部外者がスナップ写真を撮ることが厳しく制限されている、という話だけれど、僕はその動きに賛成する。
これまでの写真に対する認識が甘すぎたのだ。

携帯電話を使った犯罪も毎日のように見受けられるようになった。
たとえば、カメラ付き携帯電話を使って、人権を侵害するような映像を撮影するような行為だ。
中には、携帯電話を持っていなければ火がつかなかった誘惑もあるのだろう。
我々は、誘惑を押しとどめるための自己鍛錬を突きつけられている。
意味がよく分からなければ、携帯電話を拳銃と置き換えて考えて欲しい。

昨今、カメラ機能がついていない携帯電話を選ぼうとすると、選択肢が極端に狭まってしまう。
これは、「カメラ付き携帯電話を持つことは自らの身を不必要に危険にさらすことになるから、カメラ機能は必要ない」という選択肢を選ぶ自由を制限されているのと等しい。
次のiPadもカメラが搭載されることになった。
せめて僕が自分の身を守るためにできることは、カメラのレンズにシールを貼ることぐらいだろう。

ところで、試験とは自分との戦いであると思う。
そして、カンニングをしようとした瞬間から、試験は人を押しのける戦いに変わる。

「ライバルは、たった一人。自分だ。」

2011年2月25日に新聞に掲載された、河合塾の広告の一節。
まさに。

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