曇天の続き

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2010-11-07 Sun.

解決

2010-11-07

「名探偵モンク」の最終回を視聴した。
以下の記述は、ネタバレを含む。
なお、「名探偵モンク7」は、2011年1月1日から3夜連続で集中再放送される(NHK BS2)。

国内での放送から3か月経過し、ようやく視聴できた。
ここまで視聴を引っ張ることになったのは、単に視聴する時間を確保できなかったからである。

さて、以降が初見の感想である。

まず、最終回の犯人は極めて悪質であった。
犯人が隠蔽したかったのは、不倫相手の妊娠以上に、えい児殺しの依頼であったはずだ。
悪の道は留まることを知らない。

トゥルーディに子どもがいたことは衝撃的だったが、エンディングを迎えるための道具としては納得できる。
12年も開けなかった箱の中身が、まさかそのまま犯人を名指ししていたとは、当人としては受け入れがたい事実だったであろう。

娘が生きていることが判明したが、娘にとっては実に複雑な心情であろう。
果たして、生みの親の存在を知っていたのか。
知らなかったとしたら、殺人犯の娘であることを受け入れられるのか。
あるいは、父親とは面識があったのかも知れない(その場合、犯行の対象となってもおかしくはなかったが、やはり娘を手にかけることはできなかったのだろう)。
まあ、娘が生きていたからこそ、犯人を自殺させたのだろう。

そして、毒で苦しんでいるのに、モンクがあれほど動き回るところに、彼の執念を感じた。
確かに、彼が動き回らないと事件が解決しなかっただろうから、これもやむを得ない。

残念なのは、公務員である警部や真相を捜査する側の探偵が悪人に暴力を振るう(振るったと推測されるシーンが出てくる)点である。
これについては、僕は受け入れられない。
怒りや憎しみによる暴力衝動をコントロールすることが、せめてフィクションの正義の中では実現して欲しいものだ、と願う。
文化によって描写の許容度が違う、という好例であろう。
その一方で、シリーズを通して最後まで卑劣な性犯罪が起こらなかったのがとてもよかった。

生き残った登場人物全員が幸せの結末を迎えるのが、とてもすばらしい。
シャローナの夫やカレンの行方は気になるし、ケビンに関しては言葉もないのだが、致し方ない。
唯一、アンブローズがどうなったのかが気になる(父親に会えたのだろうか)。
最近、アンブローズは弟ではなく兄である可能性が高い、という記述を目撃して、幾分ショックを受けている。

以上が、初見の感想である。

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