円盤
2010-06-29
僕は、思う。
夏とは暑く、汗をかき、日に焼けるものだ、と。
僕は比較的夏の暑さに強いらしいので、自宅にいてもエアコンをつけることが少ない。
せいぜい、不眠に備えて就寝前に寝室を冷やしておく程度でいい。
外に出るときも、積極的に日向を歩く。
日に焼けても気にしないし、むしろ夏はとことん日に焼けるものだ、とまで思っている。
熱中症にならないように水分補給には気をつけてはいるけれど、今のところはまだ大丈夫。
一方で、冬は動きが極端に鈍くなる。
寒さが身にしみる、と人は言うが、僕はほとんどの人より過剰に寒さを感じているはずだ。
ただ、夏に強いとはいえ、蒸し暑い中で、人がたくさんいるところに出るのはやはり好まない。
気温が高いのはいいのだが、湿度が高いのはダメだ。
街の中だと、暑さより湿気にやられてしまう。
人混みには、本当に嫌気がさす。
そんな蒸し暑い街中の日向での唯一のオアシスは、ビルの壁面に設置された大型ビジョン。
そこで流れるASIAN KUNG-FU GENERATIONの「マジックディスク」のプロモーションビデオだ。
幸運にも出くわすことができたのなら、人の往来の中で立ち止まり、ビジョンをしばらく見上げる。
「少なくとも同じ星で、こういう世界が繰り広げられているんだ」とかすかな希望のようなものの存在を確認し、熱波地獄の中でようやく正気を取り戻す。
PVを手に入れたので、自宅でも毎日見ている。
そして、やっぱりほぼ毎日更新されるブログも読んでいる。
こうでもしていないと、この夏は生き抜けないかも知れない。