十薬
2010-06-06
自宅裏の庭、通称…、裏庭の草取りを継続して行なっている。
ここ数年で、庭の植生は変化した。
当初、背の高い草が我が物顔で根を下ろしていたのだが、地道な駆除により姿を消した。
代わりに、庭をしつこくはびこり始めた植物がいる。
それは、ドクダミである。
奴は抜こうとしても、茎が途中でちぎれてしまう。
なぜなら奴は、強固な地下茎を張り巡らしているからだ。
時々、僕はドクダミを繁殖させるために、他の植物を駆除しているのではないか、とすら思えてくる。
ウェブで調べると、僕と同じくドクダミに苦慮している人達は多くいらっしゃる。
困っている人に向けられたアドバイスの中には、「ドクダミを摘んでお茶にすればいい」という案があったが、僕はどうも気が進まない。
自宅の近所では、土中のダイオキシン濃度が高いとかで、小学校の建設がストップしているからだ。
そこで、ホームセンターに向かい、熊手を購入した。
土を掘り返し、地下茎を取り除くという方法を採ることにしたのだ。
僕は自然に親しむことを極力避けるために実家を離れたつもりだけど、現状はまったく意図したものになっていない。
熊手で土を掘り返すと、様々な虫や得体の知れない奴らがわき出てくる。
生物の多様性を感じる瞬間だ。
というより、自宅の裏にこんなにも気持ち悪い連中がいたのかと思うと、家の中といえどもおちおち寝ていられない。