角突
2010-05-15
僕の目は近視である。
なので、僕は普段、眼鏡をかけている。
眼鏡が汚れているのを異常に嫌うので、眼鏡店の超音波洗浄機を頻繁に利用させてもらっている。
自分用の洗浄機を購入すればいいのだが、自宅に物を増やしたくないし、予算がないのでそうしている。
ところで、僕の眼鏡の「つる」の末端部分には小さい穴が開いている。
おそらく、眼鏡をつり下げるためのチェーンを取り付ける穴だと思われる。
フィクションの中では、だいたいピアノ教師がつけている、あれだ。
僕は使ったことがない。
この穴を見ていて、あることがふと気になった。
そこで、机の引き出しから14年ぶりにコンパスを取り出し、コンパスの針の部分で眼鏡の小さな穴の部分をつついてみた。
すると、どうだろう。
まあ何というか、口にするのもおぞましい、得体の知れない物体がわんさか出てきた。
今の眼鏡を購入したのが2006年なので、おそらく4年分であろう。
ボールペンを使っていると、インクのかすがペン先に付く。
僕は、これを「ペンぐそ」と呼んでいる。
同様に、眼鏡から出てきたこの得体の知れない物体を、今後は「めがねぐそ」と呼ぶことにする。
教訓。
眼鏡の洗浄は、レンズの部分だけでは不十分である。
つるの部分も超音波洗浄機に浸す必要がある。
眼鏡店で店員が眼鏡を洗浄してくれる事があるのだが、おそらくこの穴までは(デフォルトでは)洗ってくれないのだろう。