決裂
2010-05-06
春の大型連休が終了。
連休中、自宅周辺はものの見事に晴れ続けた。
連休の終盤に至っては、少し暑かったほどだ。
4月までの寒さに疑いすら感じてしまう。
気温の変動があってもいいけど、もっと緩やかにしてもらえないだろうか。
おかげで、連休中は自宅の中で見かける虫の数がすごかった。
連休中、何をしたか。
僕は、あるお笑いタレントと女優の結構披露宴の放送をテレビで見ていた。
3年前に録画したものだ。
どんなにひねくれれば、こんなに晴天続きの連休中に家に籠もってこんなものを見るようになるのか、誰かに検証してもらいたいところだが、僕も物好きで見ていたわけではない。
これは、不具合に見舞われたハードディスクレコーダーに録画された映像を別のレコーダーに取り出すという作業の一環なのだ。
こんなこと、時間をもてあましていなければやらない。
今となっては、本人と関係者以外の誰が見ても、この披露宴に対してはツッコミどころが満載である。
新郎のお笑いタレントは、コンビ解消という「人生のどん底」を乗り越え、この披露宴を迎えた、と紹介される。
「底というものは、そう簡単に到達するものではないよ、未来になればわかるよ」と僕はつぶやく。
新婦の女優は、「安心して見守ってもらえるようしていきます」と両親への手紙で言っていた気がする。
「安心」とは何なのだろう、本人たちの代わりに行政手続きすることだろうか。
「この披露宴に出てくる人、招待客を含めて誰も幸せになっていない」というのが、知人の感想。
僕は、「○○にプロデュースされて人生ズタボロになった芸人」という企画書に着手する。
資産を築き、地位を築くために必要なことは、他力を利用することであろう、たぶん。