移行
ミニディスク(MD)に入っていた音楽を他のメディアに移行できない(実際には、移行作業が面倒で、かつ必要な装置を購入する予算もない)。
結局、CDからリッピングし直している。
AACのiTunes Plusで本当にいいのかな、と不安に思いながら。
そして残されるのは、大量のMDである。
ポテンシャルがあるのに使い道がなくて、本当に困る。
余剰なものどもを見ていると、なぜだか身につまされる思いがしてくる。
その数、およそ200…?
MDの個数単位とはいったい何なのだろう。
「個」でいいのか、それともディスクなのだから「枚」か。
音楽の入ったMDはまだよい。
元のCDを入手すればいいからだ。
しかし、困るのは、ラジオの録音の入ったMDである。
放送内容を新たなメディアで再入手するのは極めて困難である。
1990年代、僕はいわゆるラジカセを使い、カセットテープにラジオの番組を録音していた。
2001年にMDミニコンポをようやく購入し、MDにラジオ番組を録音できることにいたく感動した。
テープを裏返す必要もなく長時間録音できるからだ。
そして、何度聞いても、音質が変わることもない。
ところが2010年、事態は深刻である。
MDは長期保管メディアとしては適していない。
MDを再生できる機器を早晩失うかも知れないからだ。
現に、僕が保有するMDミニコンポの調子は何となくおかしくなってきている。
コンポを新たに買うとしても、MDデッキが付いているものとなると機種が限られてくる。
MDに記録されているのは電子データだから、それなりの装置があればデータとしてそのまま取り出せるはずだ。
しかし、そういうことができる機種も少ない。
以前、PCの外部記憶メディアとして使えるMDドライブというのがあったのだが、今も手に入るのだろうか。
僕が調べた限り、現状で手に入るもので、MDから音声データを取り出すのに適していそうで、なおかつリーズナブルな製品が、ONKYOのX-N7SX(D)である。
これなら、MDに録音された音声をMP3に変換し、USBに保存できそうだ。
そして、ラジオの録音もMP3でできそうである。
もう1度言っておく、ONKYOのX-N7SX(D)だ。
ここでつぶやいておけば、どこかから転がり込んでくるかもしれない。