曇天の続き

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2010-04-29 Thu.

油煙

2010-04-29

自宅で焼肉をすれば、確かに安価においしい肉も食べられるのだが、それでも問題はある。

例えばホットプレートを食卓に置き、それで焼肉をする。
すると、家中に煙が充満し、家具が油まみれになる。
もっと高い調理器具を買うか、あるいは庭付きの家を買い、知人を招き、庭で他人に見せつけるようにバーベキューでもすればいいのだが、それだったらやはり焼肉屋に行こう、ということになる。
僕は、控えめで孤独で貧乏なのだ。

同様に、自宅ですき焼きをするのも、問題がある。

まず、関東風vs関西風という、不毛な戦いがある。
そんなのどうでもいいから、頼むから肉は豚肉ではなく牛肉にしてくれ、とそんなところから議論しなくてはならない場合もある。

そして、すき焼きを作るのは、とても難しい。
ちょうどいいあんばいを保つのが、本当に困難だ。
最初は味が薄い気がするし、時間が経つといつの間にか味が濃くなっている。
ちょうどいい時期は、いつの間にか通り過ぎている(恋愛と同じだ)。
そのうち、肉の隣に白滝を置くな、とか、ネギの味が移るだろう、とか、食事に集中できないいちゃもんを繰り出す人(=僕)も出てくる。
東京には「今半」があるので、本当に助かる。

逆に、そこら辺の店に行くより自宅でやった方が断然いい料理が、ビーフステーキである。

ステーキを自宅で作るときは、ぜひともお近くの百貨店へ出向き、肉屋で高級な牛肉を買って欲しい。
外食することを考えたら、そこそこ高い肉でも十分買えるはずだ。
ついでに、安い赤ワインも買っておく。
そして、自宅に戻り、肉に塩こしょうを振り、換気扇の下のコンロで焼く。
風味付けに赤ワインを使う。

ステーキの調理は、他の料理と比べると実に簡単だ。
だから、街でよく目にするステーキ店が安価で料理を提供できているのだ、と知ることができる。
そして、自宅でステーキを食べることを覚えると、外でおちおちステーキを食べることなんてできなくなる。

もちろん、高級店は別。
高級店でステーキを食べると、普段の生活で肉が食えなくなるので、それはそれで要注意。

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