追悼
2010-02-26
不謹慎な話であるが、僕は追悼番組を好んでよく見る。
2009年は、かなりの数の有名人が病気で亡くなったように思う。
モリシゲを筆頭に、平山郁夫、水の江滝子、三木たかし、三遊亭円楽、牟田悌三、山城新伍、大原麗子、忌野清志郎…(順不同)。
その度に追悼番組が作られ、僕はそれらをずっと追いかけた。
2010年になって間もないが、少なからずの有名人が既に亡くなっている。
言葉が悪いが「今後、十数年にわたって有名人が死にまくるだろう」と僕は予想してる。
テレビが登場してから活躍している人たちが、そろそろ天に召される年代にかかり始めている。
そういう人が亡くなれば、それなりの話題になる。
テレビの普及によって知名度の高い人の数が増えたので、話題になる人も多くなるはずだ。
さらには、いわゆる団塊の世代の人たちも、そろそろ病魔に襲われる年代である。
暗い話だが、人によっては、ガンの危険性を考えなければならないと覚悟している人もいると思う。
村上春樹が書いていたように、こういうことを言い出すと自分が死に神になった気分になる。
しかし、テレビウォッチャーとして冷静に判断すると、現実的な問題としてはたぶん正確な認識だと思う。
テレビでは追悼番組ラッシュがしばらく続き、制作サイドは過去の映像の整理とゆかりのある人のリスト作成を粛々と行うのだろう。
テレビに新しい人が割り込んでくるチャンスは、これでまた少なくなる。
きっと、新陳代謝の少ないラジオ業界みたいになる。