曇天の続き

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2010-02-23 Tue.

礼式

2010-02-23

ああいう騒動が起こるといつも思うのは、「国家の代表」という使い勝手のいい言葉の存在である。
前も書いたが、好きなことをやっていただけなのに、いつの間にか国家を背負わされている。

税金を使って出場しているのだから、という論調に対し、じゃあ税金を使わないでオリンピックに出る手段はないのか、と真剣に悩む。
中東諸国の王族だったら、そういう非難も受けないだろうか。
現憲法下で皇族が代表選手に選ばれる事態になったら、どうなるんだろう。

税金云々という話があるが、その一方で、選手はマスメディアに対して無償で仕事をしている気がする。
マスメディアがインタビューをし、映像を作っているのは、スポンサー収入を得るためという一面もある、という現実を僕はついつい忘れてしまう。
我々はマスメディアの利益追求活動にどこまで協力しなければならないのだろう。

それに、批判されている一方で、結果的にマスメディアは特別に取り上げている形になっている。
マスメディアは、とかく逸脱した人が好きなのだ。

とにかく、帰国したら、森喜朗が認める石川五賢人の一人である森喜朗日本体育協会会長に彼は叱られるのだろう。
あるいは、別の国会議員に「まだ元気があるからいい。まだ正常に近いんじゃないか」と擁護されるのかも知れない(げんきがいちーばーんー)。
そして、国家を背負いたがる人が結構いることも見逃せない事実。

それにしても、あれで不適切だったら、警察が介入した破廉恥事件に関わった、テレビ局の社員であるウゴウガリヤタヤ…。
ある現役国会議員の説明によると、起訴猶予処分は潔白の証明だから、いいのか。

ところで、改めて思ったが、僕は夏季より冬季オリンピックの方が好きだ。
理由は単純で、冬季オリンピックにはスピードがあるからだと思う。
また、落ち着いた実況を聴きながら欧米の選手のパフォーマンスを観戦することもできる。

ただし、カーリングに限っては日本チームの試合を好んで見てしまう。
試合中に交わされる選手達の日本語によるコミュニケーションを楽しめるから。
カーリングなんかスポーツじゃない、と言った人もいるらしいが、僕はスポーツだと思う。
囲碁はスポーツかどうか、まだよくわからない。

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