乱用
ミスタードーナツのCMにて。
相武紗季の後ろにいる店員2人が、手を腰の下あたりで下向きに広げて「えっ!」と驚く、というのを見た。
同様の動きで「サザエさん」のマスオさんが「えぇーっ!」と驚くさまのモノマネを以前からしているのは、キャン×キャンである。
サントリージョッキ生のCMにて。
曜日によって出演者が変わるが、最初に出てくる言葉はどのバージョンも「オツカレちゃん!」である。
以前より「おつかれちゃーん」というギャグをネタにしているのは、インスタントジョンソンである。
前にも同様のことを書いた。
ギャグに独占権はないという考えは変わらないが、開発者を尊重することくらいはしてほしいという考えも変わらない。
調査を怠っているのであくまでも推測だが、おそらく、広告主側は本人たちに使用許可を尋ねたとは思う(そして誰かが使用を許諾したのだと推測する)。
どういう経緯があろうとも、こういう流用の仕方はクオリティが低いと感じる。
クリエイターの怠慢か、あるいは悪質性を問われてもおかしくない、と僕は考える。
ちなみに、サントリーの広告におけるコピー流用体質を、僕は1990年代前半から訴え続けている(「サのつく事件」)。
そして、その抗議の意味を込めて、この20年近く、サントリーの商品を自発的に購入したことはいっさいない。
人からふるまわれるものや、飲食店で出される酒などについては、拒むこと自体が失礼に当たるので飲むけれど、少なくとも自動販売機で自らお金を支払って購入したりすることは自粛している。
…と気をつけているつもりだけど、たまにワインを買うときに地雷を踏みそうになることがある。
面倒なシステムの持ち主で、すみません。
でも、あなたもフランスの核実験に反対するためにフランス製品を購入しなかったり、これからはチャイナフリーだとか言ってみたり、船場吉兆には2度と行かないとか言ったりしたこと、ありませんか?
一方で、シャチハタの「乾きまペン」については、僕は好感を持って迎え入れている。
こういう態度を、人は偏見とか差別とか一貫性がないとか呼ぶのだろう。