曇天の続き

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2010-02-02 Tue.

勘案

2010-02-02

千原ジュニアがオードリーの春日俊彰のことを「ユニーク仕上げ」と呼んでいた。
何のことだか意味がわからない。

千原ジュニアがその意味を説明していた。

春日さんは普通のことを言っているだけなのに、さも「面白い」ことを言っているような言い方にする。
彼の発言を冷静に聞き返すと、特に面白いことはを言っていない。
千原ジュニアはそれを評して「ユニーク仕上げ」と呼んでいるのだそうだ。

昨今指摘されているように、確かに春日さんは普通のことを面白げに言っている。
それを指摘するのは、流れに乗っていることだと思う。
現象を一言で的確に表現するのは難しいことなので、千原ジュニアのその試みだけでも、賞賛に値すると思う。
しかし…。

ジュニアさんの説明を聞いても、僕はピンとこなかった。
ずいぶん考えてようやく答えが出た。
もしかして、千原ジュニアは「ユニーク」を「面白い」という意味にとらえているのではないか、と。

久しぶりに戦慄が走った。
僕は少なくとも3回は、この「ユニーク仕上げ」という言葉を電波で聞いている。
僕も言葉の使い方を間違えることが多いので、間違うことは仕方がないと思う。
しかし、その間、周りの人は誰もこのことについてジュニアに指摘しなかったのだろうか。
周囲は一体、何をやっているのだろう。

と思って、ウェブを検索する。
すると、少なくとも100のサイトで、「ジュニアのこの喩えには納得する」というような意見が述べられているのが発見できた。

もしかしたら、新しい日本語の使い方が僕の知らないところで既に広まっているのかも知れない。
あるいは、ジュニアさんももしかしたら「独特」という意味で「ユニーク」という言葉を遣っているのだろうか。

それでも、僕は思う。
有り難きものとは、言葉の間違いを、恥をかかせることなく正してくれる知人である、と。
そういう知人を持つためには、無駄なプライドを捨てオープンマインドを保たなければならない。
つまり、僕は生涯、そういう知人を持つことはないだろう。

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