曇天の続き

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2010-01-31 Sun.

熱願

2010-01-31

あるウェブサイトで、アンケートを採っていた。
「あなたのいちばん好きなBONNIE PINKのアルバムは何ですか?」

対価の支払われないウェブサイトのアンケートなんて普段は非協力的なのだが、めずらしく心躍る質問だったので、考えてみることにした。
小倉さんではないが、何と言っても、こちらは小倉にいるときからBonnie Pinkを聴いているのだ。

最初に聴いたのは、「Blue Jam」。
ブレイクのきっかけになった「Heaven's Kitchen」もリアルタイムで聴いた。
BPが再び注目を集めた、「Present」。
「Golden Tears」以降のアルバムは、どれも高いクオリティを保っているように思う。
最新アルバム「ONE」に至っては、現在ほぼ毎日聴いている。

いろいろと躊躇逡巡した挙げ句、やっぱり「Even So」だろう、という結論に達した。

2004年頃、身のまわりでずいぶんといろいろあってひどく疲れていたとき、渋谷のHMVで初めて「Last Kiss」を聴き、かなり救いを感じた。
この年は、僕がめったに行くことはないライブにまで足を運んだ。

ということで、「Even So」を選んで投票した。
他の人の投票結果を見ると、「Even So」が最高の人気を集めている。
「A Perfect Sky」をリリースする前のアルバムを選ぶところが、いかにもファンらしい(自画自賛じゃないよ)。

と言っている僕も、一時期BONNIE PINKのファンを辞めるかも知れない、と思ったことがある。
「Let go」を出したときだ。
リアルタイムで聴いたが、その時の感想は好意的に言って「理解し難い」、悪く言うと「好きではない」だった。
正直に言うけど、この時に「もしかしたら、もうBonnie Pinkには期待できないかも知れない」と思った。

次のアルバム「Just A Girl」も聴いたが、それほどははまらなかった。
その次のアルバム「Present」の最初のトラック「Tonight, the Night」を聴いて、ようやくBONNIE PINKを聴き続けようと思うに至った。

その時は知らなかったのだが、一時期、Bonnie Pinkは不調を感じ、休養を取っていたらしい。
そのことを全く知らないまま、アルバムの好みだけを判断していた僕は、今でも「BONNIE PINKの熱心なファン」を自認してはいけないのだと思う。
不調の時期をファンとして支えることは全くなかったのだから。

こういうこともあって、僕はひどく反省した。
そして、1度好きになったアーティストやミュージシャンの新譜リリースを生涯追いかけていこう、と決め、ターゲットとなるアーティストリストを作ることにした。
1年に1度はリストを点検し、新譜が出ているかどうかを確認している。
このリストは長くなることはあっても、短くなることは決してない。

ファンとしてわがままな希望なのだが、ミュージシャンにはいつまでも音楽活動をして欲しいと思う。
たとえヒットに恵まれなかったとしても、1度アーティストの曲を好きになったファンは、次のリリースを生涯気にしているものだからだ。

今はウェブ社会である。
ウェブは発表する場でもあれば、ファンが現況に触れることのできる場でもある。
楽器があったり、声を失わなかったりすれば、音楽はいつまでも続けられるので、ビジネスの力につぶされることなく、モチベーションがある限り続けていて欲しい。
新譜を期待することがもはやかなわず、リストから消すこともためらってしまうアーティストだって僕にはいるのだ。

こないだ、柿島伸次が北千住のライブハウスで歌っている、という情報をウェブで知り、改めてそう思った。

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