曇天の続き

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2009-10-17 Sat.

単軌

2009-10-17

「水泳を題材にした日本映画」と言えば、東の「バタアシ金魚」、西の「水の中の八月」で…。

…と、書いてはみたものの、西の「水の中の八月」がどんな映画だったかはもうすっかり忘れているし、だいたい映画版「水の中の八月」が水泳を題材としていたかどうかも自信がない。
この映画は関川夏央が書いた小説のタイトルを拝借しただけで、内容は小説とは全く違う。
小説の方は確かに水泳を題材としているのだが、映画のほうはどうだったかしら。
小説を映像化したNHKのドラマの方が強く印象に残っていて、石井聰亙が監督を務めた映画版の方は、確かに見たのだが内容を全く覚えていない。
小嶺麗奈が出ていたことと、福岡市内にある高校でロケをしたという事実しか覚えていない。

なので、西の方は取り下げておこう。

「バタアシ金魚」の方は、内容がかろうじて記憶に残っている。

なぜ、「東」と呼ぶことができるのか。
それは、東幹久が出演しているから、ではなく、映画が千葉で撮影されているからである。
映画中に千葉モノレールが登場するのが特に有名である。
僕はこの映画で初めて千葉モノレール(しかも懸垂式)を目にした。

ところで、国内のほとんどの政令指定都市には地下鉄がある。
地下鉄がないのは、川崎、広島、そして北九州だけだ…。

…と言えるのは、今はもう昔の話になってしまった。
現在は、平成の大合併で法令に基づきどさくさにまぎれて成立した「どさくさ政令指定都市」(略して「どさくさ指定」)が増えてしまった(五市合併で成立し、今は約百万都市に成り下がった北九州市出身者の戯言です)ので、上のようには言えなくなってしまった。

北九州に地下鉄がない理由について、いろいろ聴いたことがある。
地盤が弱い。
地下に炭坑の跡が残っている。
地下にはオバケが出る。
北九州にありがちなアンタッチャブルなタブーがある…、など。

理由はさておき、北九州には地下鉄がない。
その代わり、北九州にはモノレールがある。
定義はよくわからないが、国内で初めての「都市モノレール」とも言われる。
千葉の懸垂式と違い、北九州のモノレールは羽田へ向かうモノレールと同じ跨座式である。

話を元に戻す。

僕は、「バタアシ金魚」を小倉で初めて見た。
そして、千葉モノレールが登場したのを見て、とてもうらやましく思えて仕方なかった。
果たして北九州モノレールが使われた映画があるのか、あるいはそのような映画が今後作られることがあるのだろうか。
その映画は、「バタアシ金魚」のようにすばらしい映画になるのだろうか。
そう思ったのだ。

そして、2009年。
僕は、北九州モノレールが使われた映画を未だに知らない。
北九州フィルムコミッションのウェブサイトを見れば、見つかるかも知れない。
もしそんな映画を知っている人がいれば、教えてください。

一応「北九州モノレール」というDVDは出ているんだけど。

北九州モノレールは魅力に乏しい小倉の数少ない魅力の1つだと思う。
小倉を訪れる人は、小倉駅をぜひ見て欲しい。

小倉駅

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