曇天の続き

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2009-10-02 Fri.

逸脱

2009-10-02

常識人でありたい。
いつもいつでもそう願っている。

しかし、実際のところ、僕は全く常識を身につけていない、と常日頃思い知らされる。
きっと、常識の方が僕を拒絶しているのであろう。

先日、カレーハウスCoCo壱番屋(ココイチ)で夕食をとる機会があった。
いい大人が、夕食をココイチのようなファストフードショップで済ますのも以前では常識外だったかもしれないが、時代が進化したので、臆面もなく夕食をとることができる。

最近、ココイチにおいて、やれご飯の大盛りをどれくらいまで食べられるか、とか、やれ辛さの限界に挑戦だ、とか、やれトッピング全部のせでハウマッチ、とかいう試みが横行している。
食べ物で遊ぶなんて以前では常識外だったかもしれないが、現代は飽食の時代だし、娯楽も洗練されているし、人の心にも許容があふれているのだから、そんなことをしても構わないのだろう。

でも、僕がココイチでいつも疑問に思うのは、果たしてこの店で一杯やることはできるのか、ということである。

ココイチのメニューには、缶ビール(キリンラガービール350ml缶)が用意されている。
だから、飲酒は可能である。
問題は、どのような形態で飲むことができるか、ということである。
オーダーが来る間、メニューを見ながら考えてみよう。

誰にでも思いつくのは、サラダをつまみにすることである。
これは、十分あり得る話である。
イカサラダなんて、実にうまそうである。

では、カレーライスはつまみにできるか。
これも、まああり得る。
ただ、ご飯が要らない、という意見はあろう。

じゃあ、トッピングを単品で注文して、それをつまみにして飲むことはできるのだろうか。
一度カレーライスが来た後にトッピングを追加注文したら、トッピングが皿に盛られてきたことがある。
この要領で、トッピングだけを注文してもいいものだろうか。
牡蠣フライなんて、まさにうってつけである。
この辺は、勇気が試されるところであろう。

サイドメニューを見てみる。
ココロッケというスティック状のコロッケなら、いけそうである。
らっきょうなんていうものもある。
30円だし、これはいける。

サラダに、カレーのルーだけかけてもらう、なんてことはできるのだろうか。
あるいは、カレールーを別盛りにしてもらい、ルーを付けながらコロッケを食べる、というのもいい。

ふと、テーブルの上を見る。
そういえば、福神漬があるではないか。
僕は福神漬が大好きで、カレーライスとともに容器の半分くらい福神漬を食べてしまうのだ。
これなら、無料でいける。

脇には、「とび辛」という香辛料もある。
単品で出されたトッピングにとび辛をかけて食べる、というアイデアもすばらしい。

レジ脇を見ると、冷凍庫がある。
その中には、カレーパンやナンが並べられている。
これらを店員さんに頼んで温めてもらう、というのも捨てがたい。
テイクアウト用に売っている冷凍食品のカレーうどんも、店で作ってもらえないだろうか。

最近のココイチには、何とカレー鍋のつゆまで売っているではないか。
「これでカレー鍋をお願いします」と頼んだら、案外作ってくれるかも知れない…。

そういうことを考えていると、注文したカレーがやってくる。
いつものポークカレー400gである。
トッピングは一切無し。
揚げ物をトッピングしてもいいのだが、食べている途中で気持ち悪くなることがわかっているから、最近は注文しない。
たぶん、逆流性食道炎なのだと思う。

この話は、もちろん妄想である。
CoCo壱番屋で、ビールを飲んだことなんて一度もない。
だって、高いもの。

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