遠望
2009-09-24
宮城県白石市には、「203年貯金」というものが今でもある。
1926年、時の白石町長が私財100円を町に寄付し、それをそのまま郵便貯金に預けた。
そして、今後203年間はこの貯金を崩してはならぬ、と命じた。
203年間預ければ、利子が膨らみ、やがて税金を徴収せずとも利子だけで行政の予算をまかなうことができるようになる、という壮大な構想。
それが市に変わった今でも脈々と受け継がれている、というもの。
2009年現在の残高は、4,000円にも満たない。
これって完全な「失政」…、とか言うのは野暮というもの、なのだろう。
利率は考慮するのに、インフレは考慮しないのか…、とか言うのもよろしくない。
でも、決して「美談」ではない。
ノーベル賞の方はうまくいっているけど。