曇天の続き

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2009-09-21 Mon.

克服

2009-09-21

苦手な食べ物を克服することは、本当にできるのだろうか。

嫌いな食べ物を我慢して食べることは、僕にもできる。
例えば、生のタマネギ。
今でも場を和ませようと力んで「昔から嫌いなんだよねー」と口にしてことごとく場がしらけることがあるが、それでも食事として出されたものは残さず食べる。
酢とマヨネーズとケチャップも嫌いだけど、一応口にすることはできる。
でも、それらが嫌いなのはずっと変わらない。
食べられるようになった、ということで、一応克服したことになるのだろうか。

思えば、子供の頃からタマネギに悩まされてきた。
小学生の頃、月初めにやることといえば、その月の給食献立表を精査することだった。
誰も知らないと思うが、給食には頻繁にタマネギが使われている。
タマネギが使われていない日は、1か月にだいたい1日くらいしかない。
その1日にも、大抵ネギが献立の材料に入っている。
タマネギもネギも使われていない献立の日に僕が出くわしたのは2回しかなかった、と記憶している。
だから、毎月献立表を眺めては、ひどく落胆させられた。
これも、教育なのだろう。
毎日が夏休み、ではなく、毎日が苦行である。

ところで、味覚は成長とともに変わる、と一説に言うが、僕にはその認識があまりない。
子供の頃から味覚がほとんど変わっていない気がする。
タマネギと酢とマヨネーズとケチャップは子供の時から苦手で、3歳の頃の嫌いな食べ物は、お子様ランチだった。
甘いものも好んでは食べない。
逆に、緑茶とか、塩辛や干物などの酒の肴とかが子供の頃から好きだった(もちろん飲酒はしていない)。

そんな僕の味覚を誰も理解してくれなかった。
これまで、「塩辛が好き」と発言した子供を、僕以外には安達祐実しか知らない。

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