曇天の続き

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2009-09-01 Tue.

[記録] 読んだ本

2009-09-01

板東英二「赤い手」(青山出版社)

満州から引き揚げ、甲子園に出場、そしてプロ野球球団入りまでの自伝的小説。
もちろん、8割方は自慢。

それでも、戦争の悲惨さは伝わってくる。
板東さんがなぜゆで卵に執着しているのか、ぜひとも読んで理解して欲しい。

もちろん、戦争が悲惨なのは負けた場合にほぼ限られるのであろう。
だから、優秀な指導者が優れた武器を用いて戦争に完勝すればよろしい、という意見もあろう。

もっとも、何を「戦争」と呼ぶのか、僕には最近よくわからなくなっている。
武力行使がなくても、凄惨な闘争と闘争の結果もたらされる言葉で評しがたい凌辱は世の中に満ちあふれている気がする。
きっと、それはただの気のせいだろうけど。

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