胃痛
2009-08-24
現代は、ストレス社会である。
いかんせん、不条理ばかりが目につく。
世間で言われているとおり、若いうちは、不条理は我慢するに限るのだろうか。
僕が思うに、不条理に耐えている人々は、将来不条理を周囲にぶちまける側の座の継承を期待しているのではないか。
後輩はいずれ先輩になり、部下はいずれ上司になる。
そういう年功序列システムが約束されていないと、不条理に耐えることは難しいのではないか。
理屈はともかく、何が言いたいのかというと、とにかく、大人の日々は、胃にくる。
何らかの液が口腔に逆流し、トイレの個室に入ればしばらく巣ごもりしてしまう。
広末涼子とキャベジンコーワだけが僕の救済だ。
そういうわけで、帰宅すればBSばかり見ている。
「欧州もけい探訪」や「皇室が愛した名旅館」を見て、心をいやしているのだ。
BSをつけたまま気を抜いていると、すぐ三國連太郎が皇潤のCMをかましてくる。
最近は放映しないが、少し前まで三國連太郎が皇潤のCMでこういうことを言っていた。
「僕が、なぜこの皇潤を選んだのか。実はうちの奥さんが、飲んでいたからなんです。グフフフフフフフフ」
三國連太郎のこの笑い方が気に入ったので、しばらくひとりでマネしていた。
マネをすることが皇潤を飲むよりずっと健康にいいと思うが、もちろん誰も共感してくれない。
「うちの奥さん」というのが彼の何番目の奥さんなのかは定かではないが、もちろん誰もこの疑問に答えてくれない。