曇天の続き

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2009-08-22 Sat.

威信

2009-08-22

今回の世界陸上を比較的よく見ている。
この僕がTBSを進んで見ているのだから、時代も変わったものだ。

こんなに見るようになったのは、おそらく演出が簡素になったためだと考えられる。
有力な自国選手があまり出ていないからか、放送局にお金がないからか、何チャラ陸連からプレッシャーがあったのか。
どうして、マスメディアはスポーツ競技団体に弱いのだろう。
それはさておき、BSが再放送してくれるのも、好感が持てる。

キャラクターのBerlinoもお気に入りである。
あいつはかなりがんがん来る。
優勝者とともに喜び、惜しくも優勝できなかった人の健闘を称え肩をたたく。
先日は、円盤投げで優勝したドイツ人の選手に足首を持たれて宙づりにされていた。

ただ、僕は十種競技を一番見たいのだが、全然放送してくれない。
TBSのウェブサイトを見ても、注目競技が載っているだけで、十種競技の日程は一切載っていない。
いつ始まるのか楽しみにしていたら、競技場のビジョンに一瞬「DECATHLON」と出ていたのが映っていて、それによってもう始まっている事を知った。
そして、いつの間にか終わってしまった。

ところで、なぜ各競技の優勝者は自国の国旗をもって競技場内を走り回っているのだろうか。
アスリートは例外なく国家主義者でなければならないのか。
そして、オリンピックを誘致するとなれば必ず賛成しなければならず、誘致キャンペーンに参加しなければならないのだろうか。
もちろん、みんなこぞって賛成しているのだろうけど。

その理由にようやく思い当たった。
スポーツをやる人にとって、政府は支援スポンサーなのだ。
多くのスポーツ競技は、文部科学省の支援を受けている。
だから、いい成績を残せば、自国のアピールをするために国旗を掲げ、スポンサーに報いているのだ。
国旗を持って走り回らなければ、おそらく(森喜朗が選ぶ石川五賢人の一人である)森喜朗日本体育協会会長がへそを曲げて、以後の資金援助が打ち切られてしまうのだろう。

好きで競技を始めただろうに、いつのまにかPR活動に組み込まれてしまう。
いやはや、トップアスリートは大変だ。

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