開拓
2009-07-30
「女性用ふんどし」が存在することは、ある女優の愛用談によって知っていた。
しかし、「男性用ブラジャー」があることは、最近まで知らなかった。
そんな話を聞いても、理解するまで2、3時間ほどかかった。
「何故、そんなものが必要なのか」と。
あるメーカーに「男性用ブラジャーが何故ないのか」という消費者の要望があったのがきっかけで製品開発された、という説がウェブ上では有力。
過度に肥満した男性が着用するわけでもなく、女装趣味のある男性が着用するわけでもない。
愛用者の声の1つを読むと、「気持ちが引き締まる」とのこと。
これを「異質のもの」として、受け入れをはなから拒否することは、差別意識の萌芽につながる。
現代社会は相互理解で成り立っているのだ。
ただ、僕に限っては、試すまでもなく必要ないと思う。
このような経済情勢においては、まんまと消費を開拓されるわけにはいかない。
世の中は着実に進化している。
「女性用トランクス」というのも既にあるのかもしれない(わざわざ検索するつもりもないが)。
僕が知らないだけで、「男性用ガードル」も「男性用パンティストッキング」も巷には存在するに違いない。
ややもすれば、「男性用ガーターベルト」すらあるのだろう。
新規市場の開拓、とはこのようなことをいうのだ。
常識は、打ち破らなければならない。
そう肝に銘じた。