日和
2009-05-12
渡辺いっけいがドラマに出ているのを見る度に、
渡辺いっけいがドラマでよく演じる
事務的な雑用ばかり押しつけられ
上にも下にも挟まれ
これといって能力があるわけでもなく
なのにプライドだけは無駄に高く
今後出世しそうにもなく
誰からも敬意を払われず
むしろ小馬鹿にされ
妻には愛想を尽かされ
子供はなつかず
上のいないところで上の悪口を言い
だけど下は誰も味方にならず
逆にいないところで陰口をたたかれ
言ってみれば人望も展望もない
サウイフモノニ ワタシハ ナリタイ、とは全く思わないのに
そのような人に
僕は近づいている気がする
という不安を感じる。
世の中のたいていのナイスミドルが、「渡辺いっけいが演じる役のような人が自分の周りにもいるな」と他人事ですましているのだろうか。
僕は、渡辺いっけいを見て、痛快よりも絶望を感じる。
少なくとも、10代の時に抱いた気持ちとは違う。
現実を知る、とは、こういうことだと思う。
演じるだけで済む渡辺いっけいがうらやましい。